更新日:2015年8月4日
破風板と聞いてお住まいのどの箇所を指すかが分かる方はなかなか少ないと思います。パッと破風板と聞いただけではお住まいのどの部分かはおろか、お住まいにとってどのような役割をもっているかがいまいちわかりにくい個所だと思います。
上記画像び赤く塗られた部分がお住まいの破風板になります。破風板の役割は、実は文字通り【風を破る】という意味で、風を打ち負かすということです。屋根瓦や屋根内部に吹き込む風を防止する役割を持っています。
破風板は常に雨や風、照りつける太陽の紫外線などのダメージに晒されている部分なので、屋根や外壁同様に劣化が気になる部分です。場合によっては外壁よりも劣化が早く、破風板の塗装が先に剥げてしまったというお住まいも多いようです。
そもそも、なぜ破風板が屋根に取り付けられているのでしょうか?主な理由は4つあります。
1.耐風性を高める
屋根は上から吹き付ける風には、耐風性が高いのですが下から吹き込む風には耐風性く脆い作りになっています。そのため、破風板を取り付けることにより、屋根内部への風邪の吹き込みを防止する役割を持っているのです。
2.雨水の吹き込みを防ぐ
雨は必ずしも真上から降るわけではありません。強風時などには叩きつけるような雨が斜め上や真横から降り注ぐこともあります。破風板はそのような雨水を防ぐ役割を持っています。
3.防火性を高める
屋根の張りでた部分を軒と呼びます。火災時に窓から炎が上がった場合、炎がすぐに軒まで到達してしまいます。防火剤を使用していない屋根裏まで一気に燃え上がってしまいます。
4.化粧板としての役割
屋根を支える構造体を隠すためににも破風版が取り付けられています。破風板がなければ、むき出しの状態の構造体になりますので、見栄えがあまりよくありません。
当店でも外壁塗装や屋根塗装などの際に一緒に破風板などの細部塗装をとり行うことが事が多く、下塗り→中塗り→上塗りの計3回塗りでしっかりと塗装していきます。
細部といっても外装を見渡した際に非常に目立つ部分ですので、破風板だけ傷んでいるとなると余計に塗装の劣化が目立ってしまいます。また、足場をかける際に一緒にメンテナンスを行った方が足場代の節約にもなります。
細部だからこそ、余計に痛みは目立ってしまうかもしれません。ぜひ、塗装工事をお考えの際には細部塗装にも目を向けてみてください。