新宿区|オーバーハングバルコニーの防水工事と軒天復旧で漏水解消
【お問い合わせのきっかけ】
ビフォーアフター
【軒天の漏水場所の確認】
今回、雨漏りを感じたのは軒天と呼ばれる、外壁から外側に出ている屋根やバルコニー等の裏部分です。
軒裏天井が省略された呼び方で、上裏(あげうら)とも言われる場所です。
お寺や神社など、歴史的建築物で軒天が取り付けられていることが少ないのですが、住宅の垂木や野地板の構造部分を隠し見栄えを良くするためと、延焼を防ぐ役割を持ちます。
ベニヤ板が使用されていることもありますが、耐火性・防火性に優れた建材を使用することが望ましいですね。
更に近年では、お住まいのデザイン性と施工費用削減の為に軒天が無い住宅もありますが、外壁に雨風が当たらないようにする為にも、個人的には軒天があった方が良いと思います。
軒天部分、経年により劣化はしますし補修が必要な部分ですが、本来は屋根やバルコニーの裏側にある為、雨水が直接当たることはありません。
しかし今回はくっきりと水の染みた跡が残っています。この場合は経年劣化ではなく、雨漏りを疑い調査を行う必要があります。
軒天が濡れる原因と緊急性は?
軒天にしっかりと水跡が残る場合、その真上からの漏水が一番に考えられます。つまり屋根やバルコニーが劣化し、雨漏りを起こしていることが考えられます。
外壁の外側でのトラブルですので、水が滴り落ちてくる・染みがある場合でも室内に入ってこなければ…と後回しにしてしまう方がいらっしゃいますが、すでに屋根もしくはバルコニーから軒天までの構造部分が腐食している可能性があります。
構造が腐食すれば住宅の耐久性の低下、カビの発生と白蟻の誘因、腐食が腐食を招き大規模な改修工事が余儀なくされるということも考えられます。
雨漏りの原因はわかりにくいですが、軒天の確認はどなたでもできますので、定期的に点検を行い不具合を感じた場合は、無料点検のお申込みをお願いいたします。
【オーバーハングバルコニーの劣化確認】
オーバーハングバルコニーとは、1階部分よりも突き出している形状のバルコニーです。
バルコニーの下が室内ではない場合は、全てオーバーハングバルコニーですので我が家もそうだ!というお住まいは多いと思います。
対して下階が室内のバルコニーはインナーバルコニーと呼ばれます。
オーバーハングバルコニーの利点は、狭小地でも2階のスペースが広くとれる、そして雨漏りの際に最小限の被害で済むということです。
だからと言って、放置しても良い事はありませんので注意しましょう。
バルコニーの防水面です。歩行面は立ち上がりよりも劣化が早く見られますが、すでに塗膜に剥がれが見られます。
防水はどのような施工を行ったとしてもせいぜい15年程度の寿命です。メンテナンスを行わず、ここまで剥がれが見られる場合は間違いなく漏水してしまいます。
立ち上がり部分は以前何かが取り付けられていた跡があります。何かを撤去した際に防水補修を行わなかったため、下地が露出してしまっています。
立ち上がりは歩行面(平場)よりも影響が少ないと思われがちですが、吹き付ける雨や、外壁からの伝い雨、そして池のように溜まってしまうバルコニーは、立ち上がりの防水塗膜の状態が非常に重要となってきます。
右写真は排水先です。もっとも雨水が流れる場所ですので非常に傷みやすい場所です。
塗膜はなくなり苔の発生も見られます。既に下地も雨水を吸い込んでしまっていることがわかります。内部にゴミが詰まったり、腐食を起こすと雨水が流れにくくなってしまいます。
今回は排水能力の確認も行いますが、補修の際には防水面だけでなく、ドレンの補修も行っていきましょう。
【軒天を剥がし漏水個所の特定調査】
漏水を直さない限りは軒天の補修も行えません。腐食具合で漏水個所を特定するために、軒天を剥がし確認をしていきましょう。
軒天を剥がすことでどこで漏水が起き、被害の度合いが丸わかりですね。雨漏りが起きてすぐに気付けた場合は補修が不要なケースもありますが、既に腐食し木材がえぐれてしまっています。
木材は丈夫ですが水に対して強い建材ではありませんので、早めに発見する為に日頃からお住まいの変化に気づいていくことが大事です。
【ウレタン防水工事】
軒天下地の状態からバルコニーからの漏水ということは確認できました。まずは防水工事で雨水の浸入を防いでいかなければなりませんが、既に下地の木材が腐食していました。
この状態で防水工事を行っても床がフカフカしてしまったり、吸い込んだ雨水が蒸発した際に塗膜の膨れを起こす可能性がありますので、下地の取り替えから行っていきます。
バルコニーの下地は木材です。ドレンに雨水が向かうように、わずかな傾斜(勾配)を保ちながら床木材を張り替えます。
木材の継ぎ目や隅の隙間は、コーキングで雨水が入り込まないように塞いでいきます。
その後ウレタン樹脂を塗り厚みのある塗膜を形成していきます。ゴム弾性の塗膜は、建物の動きにも追従し長期的に防水機能を発揮します。
ウレタン塗膜が露出したままですと、太陽光によって劣化が早くなってしまいます。そこでトップコートを塗り、表面保護を行います。
トップコートは保護の役割であって防水機能はありません。5年程度でひび割れが生じてきますので、しっかりと塗り直してウレタン塗膜が劣化しないように施工をしていきましょう。
ちなみに歩行面が滑らないように、ざらざらとした仕上がりになる骨材入りのトップコートもございますので、今まで滑りやすく不安だった、転倒が怖い等、ご相談がありましたらお聞かせください。
【軒天復旧工事】
ウレタン塗膜防水後、雨水が染み込んでこないかを確認してから軒天復旧工事を行います。
腐食した下地木材を取り替えてから新たに軒天材を貼っていきます。準防火地域の為、準耐火構造のケイカル板9㎜を使用します。
ケイカル板は耐火断熱材ですので、延焼を防ぐ役割の軒天への施工にもってこいの材料です。
更に吸水性が少ない為、ベニヤ板よりも傷みにくく強度にも優れています。
近年の軒天補修工事では、ベニヤ板よりもケイカル板や鋼板での施工が増えつつあります。
補修の際には足場仮設が必要となるケースが多い為、高耐久な材料で長期的なメンテナンスフリーを目指す考えが定着してきていますね。
下地にしっかりとケイカル板を張り付け、表面保護の為に塗装を行えば工事は完了です。
軒天は湿気がこもりやすい場所の為、防藻・防カビ性能を持つ通気性のある塗料を使用します。
記事内に記載されている金額は2018年12月04日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。
【工事完了後】
バルコニーの塗膜防水によって、雨漏りの根本的な原因を解決することが出来ました。 補修範囲は雨漏りの被害の度合いにより大きく変わります。 築年数や傷み具合を見て定期的な点検をすることが望ましいですが、雨漏りを起こしている事に気づいた場合は早急に補修を行っていきましょう。
工事が終わり、雨漏りの原因特定・根本からの解決に、お客様も非常にご安心されていらっしゃいました。 補修工事は最小限に抑えることを望む方も多いですが、腐食した木材をそのままにしておくことは後々の事を考えると決して良くありません。 内部構造を見る機会があれば状態確認と、必要に応じてのメンテナンスを行いましょう。
工事が終わり、雨漏りの原因特定・根本からの解決に、お客様も非常にご安心されていらっしゃいました。 補修工事は最小限に抑えることを望む方も多いですが、腐食した木材をそのままにしておくことは後々の事を考えると決して良くありません。 内部構造を見る機会があれば状態確認と、必要に応じてのメンテナンスを行いましょう。
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