江戸川区篠崎町にて訪問業者に指摘を受けた棟板金の交換工事を実施致しました
【お問い合わせのきっかけ】
担当:白井
江戸川区篠崎町にて行った棟板金交換工事の様子をご紹介しております。お問い合わせのきっかけは、突然訪問してきた業者から「屋根の板金が外れている」と指摘を受けた事でした。板金に指摘を受け屋根の状態に不安を覚え私達「街の屋根やさん」へとご相談を頂き現地調査にお伺い致しました。 屋根に上り指摘を受けたという棟板金を調査すると板金自体に飛散や変形の症状は見られませんでしたが、棟板金を固定している釘の浮きや抜けを発見しました。棟板金は屋根の頂上部分に設置されており風の影響を受けやすい部分になります。棟板金を固定している釘が浮いてしまうと固定する力が弱くなってしまい、台風などの強風や突風の影響で棟板金が外れてしまいますので飛散や落下に繋がります。また、棟板金が外れてしまうと雨漏りにも繋がります。築20年が経過しておりこれまで棟板金の交換を行った事がありませんでしたので板金の下地に使用されている貫板と呼ばれる木材が腐食している可能性もありました。屋根・外壁塗装を5年程前に行っていることも考え今回は棟板金交換工事のご提案を行いご検討の末、工事をお任せいただく事となりました。
担当:白井
ビフォーアフター
基本情報
- 施工内容:棟板金交換
現地調査
屋根調査の様子になります。屋根の形状は切妻屋根と言われる形状で2つの面を合わせたシンプルな造りの屋根になります。棟板金は屋根の面と面が合わさる部分に設置されておりますのでこちらの建物では屋根の頂点部分に1本設置されています。
訪問業者に指摘を受けたという棟板金の確認を行いましたが、板金の捲れや飛散により無くなっている箇所は見受けられませんでした。近年、訪問業者に屋根の指摘を受けたという事例を多く耳にしますが実際に指摘された症状が発生しているケースは少なく信用出来ませんので、訪問業者に指摘を受け工事を勧められてもその場で契約すること無く信用のできる会社へ点検の依頼を行うことを推奨致します。
棟板金には捲れや飛散の症状は無かったものの、下地の貫板に棟板金の固定を行っている釘に浮きの症状が多く見受けられました。また、場所によっては棟板金の釘が完全に抜けてしまっている状態です。釘が抜けてしまい釘穴が開いている状態ですので雨風が強い際には雨水が吹き込んでしまい貫板を腐食させてしまう恐れがありました。
棟板金の釘浮きや抜けは、主に温度変化による板金の膨張や収縮により発生します。夏場の日中は気温が上昇し板金の膨張が発生する事に伴い釘が外側に引っ張られてしまいます。気温が下がる夜には、板金が収縮し元の大きさに戻りますが引っ張られた釘は置き去りにさてれしまいますので釘の浮きへとつながります。板金の収縮以外にも貫板の劣化等の様々な要因があげられますが、板金の固定が弱まることで強風により板金が飛散し周囲の建物や人に当たってしまう二次災害や雨漏りの恐れが考えられまので定期的な点検・メンテナンスが欠かせません。
屋根材のスレートの確認を行いました。築20年が経過した建物で5年程前に屋根塗装工事を実施していましたが、日当たりの悪い北面では苔の発生が始まっており放置してしまうと苔の繁殖が進行してしまいます。
屋根塗装を行う際には、右の写真にあるタスペーサーという縁切りを行うための部材をスレート屋根の隙間に差し込みます。こうすることでスレートの重なり部分に適切な隙間が出来ますのでスレートの裏側に水が回った際でも、隙間から排水が行えます。こうすることで縁切り不足による雨漏りの発生を防ぐことが出来ます。タスペーサーの設置も行われていましたので前回の塗装作業には問題有りませんでした。
上記の症状をお客様にご報告し、棟板金はメンテナンスが必要な状態でしたので棟板金交換工事のご提案を行いご検討の末工事をお任せいただく事となりました。屋根全体に関しては緊急性が無いことから外壁のメンテナンスの際に屋根工事も併せて検討していく事となりました。
棟板金交換工事の費用は20mの交換で税別120,000円から承っております。
棟板金交換工事
先ずは元々取り付けられていた棟板金と下地の貫板の撤去を行います。棟板金は下地となる貫板を屋根面に固定し、その上に板金を被せて側面から貫板に固定を行っています。釘で固定されている場合が多いのでバール等を使用し撤去を行います。
既存棟板金の撤去が完了しました。棟付近のスレートは貫板を固定する際に釘が貫通しますので割れている場合がありますが、こちらの屋根では割れている箇所は無く補修の必要も有りませんでした。
既存棟板金の撤去が完了したら新たな棟板金の設置を行います。棟板金交換工事では、板金だけではなく下地となる貫板の交換も行います。木製の貫板は湿気や雨水の浸入により腐食してしまうと板金を固定している釘が効かなくなり飛散や釘の抜けに繋がってしまいますので棟板金を交換する際には下地の交換も同時に行います。
今回の工事では、プラスチック樹脂製貫板のタフモックを使用します。タフモックは木製貫板に比べ腐食に強く耐久性に優れているので下地の劣化の心配もなく安心です。
下地材のタフモックを固定したら棟板金の設置を行います。使用する棟板金はガルバリウム鋼板を加工した板金になります。色は既存の屋根と近しいブラウンをお選びいただきました。
こちらが今回の施工で使用するパッキンビスになります。ゴムパッキンが付いておりますので締めこんだ際に板金との隙間にパッキンが挟まることで緩みの防止や、雨水の浸入を防いでくれる効果があります。棟板金を固定する際は必ず横方向から固定していきます。棟板金に対して真上から釘やビスを打ち込んで固定した方がより強く固定できると思われがちですが、ビス等で開いてしまった穴が真上に来てしまいますので、開けた穴から雨水が浸入してしまい雨漏りの原因になってしまいますので棟板金を固定する際は必ず横方向から固定します。
施工完了
棟板金端部のシーリング処理を行い棟板金交換工事が完了となります。棟板金と貫板を新しくする事で耐久性が期待でき、風に強い棟板金になります。強風などの影響による飛散や雨漏りの心配も無くなりましたのでお客様の不安も解消され、大変満足していただけました。
私達「街の屋根やさん」では、引き続き新型コロナウイルスの感染対策を徹底して行っております。お困りの際はお気軽にご相談頂けますと幸いです。
記事内に記載されている金額は2022年11月18日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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