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ビフォーアフター

火災保険を利用して波板張替工事

　

墨田区東向島のお客様邸へ調査にお伺いした時には既に波板は残っていませんでした。というのも、台風で飛散したのは数枚だったようですが、今後また外れ飛ぶ恐れがあるという事でご近所様から撤去のお願いを受けたようです。周りには硬化し波板の破片が残っており、相当な被害を受けたことがわかります。

台風による破損の復旧工事に火災保険が使用できるという事をご存知の方は増えたかと思います。保険を申請するには①保険申請に必要なお客様書類と②復旧工事のお見積り書、そして③破損の状態を確認するための現況写真です。しかし今回は既に残っていない、では火災保険が利用できないのか…と不安な方はご安心ください。現状の写真がすべてではありません。例えばテラスに下地枠があるのであれば屋根が施工されていて当然です。また落ちている破片から、使用されていた波板の種類さえ分かります。下地の長さを図れば取り付けられていた必要な波板の長さもわかりますので十分復旧工事の見積もりを作成することが可能です。またお客様で波板を処分する必要もありません。火災保険では工事に必要な足場仮設費用も既存材料の撤去・処分費を申請することも出来ます。劣化で硬くなった波板は割れやすく手を切りやすいため、最低限邪魔にならないスペースへ移動しましたらこちらへお任せください。

　

では早速復旧工事にあたって必要な補修工事を探していきましょう。

まず下地木材ですが、吸水と経年劣化によって波板を十分に固定できないと思われる箇所がいくつか見つかりました。釘は錆びる程に抜けにくくなりますが、木材の割れは波板を固定する際に酷くなる可能性もありますので、補強用木材を取り付ける必要があります。こちらも波板を元通りに張り替えるためには必要ですので、火災保険に申請出来ます。あくまで【原状回復】のための項目しか認められませんが、自己負担となると大きな痛手になりますよね。台風や雹は被害範囲が広くなりますので、必ず補修箇所を見落とさないよう探していくことが重要なのです。

ちなみに自己負担にはなりますが可能であれば木材の交換、塗装を行う事で劣化を防ぎ、更に綺麗に強固に固定することが出来ます。

　

火災保険申請後は保険会社からの連絡を待って工事を行っても、待たずに補修をしても問題はありません。特に室内へ雨漏りが起きている場合はスピード勝負ですので、早めに補修を検討しましょう。

今回テラスが広く作業が出来たため足場仮設は不要でした。まず下地木材を補強します。街の屋根やさんはこの機会に木部塗装も行えますのでお気軽にご相談ください。

　

下地木材に波板用取付ビスでしっかり固定していきます。通常のビスを使用してしまうとビス穴から雨水が入り込む恐れもありますので、必ずパッキン付きの専用ビスを使用しましょう。ちなみに下地がアルミの場合はフックボルトを使用するなど、下地の種類によって取り付け方は異なります。波板をテラスに合わせ張り付け、他素材との取り合いはシーリング材で塞ぎます。このように2～3山重ねながら波板を張り付け工事完了です。

今回使用した波板はポリカーボネート製のクリアフロストです。マットやエンボスとも呼ばれるタイプは、スリガラスのような仕上がりですので目隠しや透明では少し…という箇所に使用するのが最適です。

工事を終えて

火災保険はお客様のお住まいを安全かつ快適に維持するための力強いサービスです。破損した原因がわからない、いつ頃破損してしまったのかわからないといった場合もまずは現地調査にお伺いいたします。

火災保険を利用するにあたり、申請方法がわからない、免責金額って何？補修範囲に制限があるの？等疑問に思うことがございましたらお気軽に街の屋根やさんへご相談ください。

　記事内に記載されている金額は2020年08月26日時点での費用となります。
　街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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