更新日:2023年06月27日
住まいを守るためには屋根の点検や補修が欠かせません。しかしながら、どれくらいの周期で行えばよいのかがいまいちわからないですよね?今回は屋根に必要な補修ごとにメンテナンス時期をご紹介していきます。
屋根塗装
屋根塗装が必要な屋根材
スレート、金属、セメント瓦・コンクリート瓦、アスファルトシングル
メンテナンス時期
屋根塗装は、新築から10~15年程が経過したら必要になるメンテナンスです。屋根塗装は屋根の防水性を高め、屋根材を劣化や錆から保護します。塗装が劣化した状態のまま放置してしまうと屋根材の劣化を招き、やがては雨漏り等の被害が発生してしまう可能性があります。
また、2回目以降の塗装メンテナンス時期は、1回目の塗替えの際に使用した塗料の性能によってタイミングが異なってきます。そのため、屋根塗装を行った際は、使用した塗料が何で、耐用年数がどれくらいかといったことを必ず覚えておきましょう。耐用年数が分からない場合には、塗装業者に聞いてみるのが一番です。
ただし、住まいの環境などや塗装時の施工方法によって、耐用年数よりも早くメンテナンスが必要になるケースも多くあります。そのため、メンテナンスの有無は別としても、こまめに屋根の状態を点検することが必要になってきます。
屋根塗装できない屋根材
屋根材の中には塗装メンテナンスできない(しても意味がない)屋根材というものがあります。有名な物に、2000年前後に販売されていた「ノンアスベストスレート」と呼ばれるスレート屋根材があります。元々、スレート屋根材はアスベストを混合して耐久性を確保していた屋根材でした。しかし、アスベストの健康被害が叫ばれ、アスベストが規制されて以降、屋根材にアスベストを含有させることができなくなりました。この頃に屋根材メーカーが販売した「ノンアスベストスレート」と呼ばれる屋根材の多くは耐久面に問題があり、屋根材自体の劣化によって、塗装メンテナンスが意味を成さない物があります。
代表的な製品にニチハの「パミール」、クボタ(現KMEW社)の「コロニアルNEO」などがあります。これらの屋根材は、屋根材の層状剥離やヒビ・欠けの多発によって、塗装を行っても塗膜ごと剥離してしまったり、欠けてしまったりするため、塗装を行っても意味を成しません。知識のない業者やいい加減な業者では、これらの屋根材であっても塗装してしまいますが、街の屋根やさんでは、屋根カバー工法か屋根葺き替えによるメンテナンスをおすすめしています。
漆喰補修
屋根塗装が必要な屋根材
瓦屋根
メンテナンス時期
瓦を固定し、防水性能を高めるために使用される漆喰の耐用年数は15年~20年程と言われます。劣化した漆喰はボロボロと剥がれるようになります。漆喰が剥がれてしまった場所からは雨水が侵入し、棟の崩れや雨漏りの原因になってしまいます。瓦屋根の上に白っぽい物が散見されたら、剥落した漆喰である可能性が高いので、メンテナンスを検討しましょう。
棟板金交換
屋根塗装が必要な屋根材
スレート屋根、金属屋根など
メンテナンス時期
棟板金の耐用年数は10~15年程と言われます。屋根の頂点に位置する棟板金は、風雨の影響を受けやすく、劣化が早い部位です。そのため、耐用年数にはまだ早いからと油断するのではなく、定期的に問題がないか確認しましょう。棟板金は特に風の影響を受けやすく、経年とともに板金を固定する釘が緩み、次第に板金が浮いてきます。そうなると雨風が吹き込みやすくなり、板金の飛散や雨漏りといった被害につながってしまいます。
定期的な点検で補修が必要な劣化を見つけましょう
屋根に必要な補修と、補修時期をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。いずれも10年程を目安に補修時期を迎えますので、時期を見計らい、適切に補修を行いましょう。
ただし、10年ごとに補修だけすればよいというわけではありませんので、ご注意ください。住まいの環境や自然災害の影響もあり、部材の耐用年数を迎えるよりも早く劣化が進行するケースも少なくありません。メンテナンスは10年ごと、と胡坐をかいてしまうと、思わぬ被害を被ってしまう場合がありますので、不具合の素となる劣化を見つけるためにも、定期的な点検が欠かせないのです。
しかしながら、高所にある屋根をご自分で点検されるのは難しいかと思いますので、業者へ点検を依頼しましょう。街の屋根やさんでは、屋根の無料点検を実施しております。ご要望いただけましたら、屋根だけではなく外壁や付帯部も含めたお住まい全体を点検させていただきますので、どうぞお気軽にお問合せください。
記事内に記載されている金額は2023年06月27日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。