屋根葺き替えの基礎知識:工程やタイミングについて
更新日:2023年06月15日
屋根葺き替えとは
屋根葺き替えは、建物の屋根材を新しいものに交換するリフォームです。屋根は、経年や自然災害の影響により、徐々に劣化していきます。そのため、耐用年数を迎え、耐久性が低下したタイミングで新しい屋根に葺き替えることで、耐久性と美観を回復させるのです。

屋根葺き替えの必要性
屋根葺き替えの他にもリフォームの方法はあります。一番手軽なメンテナンスである屋根塗装や、葺き替えと同じように屋根材が新しくなる屋根カバー工法です。屋根葺き替えは先に挙げたリフォーム方法より、手間もコストもかかります。ではなぜ、屋根葺き替えが必要なのでしょうか?
屋根葺き替えには、他の屋根リフォームにはないメリットがあるのです。それは、屋根の下地も新しくすることができるということです。屋根下地となる防水紙や野地板も、当然ながら耐用年数があり、経年劣化してしまいます。屋根葺き替えは屋根材と併せてこれらも新しくすることができるので、屋根に関する問題を全て解決できるリフォーム方法なのです。
屋根葺き替えのタイミング
屋根葺き替えは適切なタイミングで行うことが重要です。以下では、屋根葺き替えが必要とされる兆候とリフォームに適したタイミングについて説明します。
屋根葺き替えが必要とされる兆候
以下の兆候が見られる場合、屋根葺き替えを検討する必要が出てきます。
・雨漏り被害が激しい場合
屋根からの雨漏りが発生し、野地板や垂木といった下地が劣化してしまっている場合。

・屋根材の劣化が激しい場合
屋根材の傷みが激しく、塗装だけでは補修できない場合。傷んでいるのが屋根材だけで、下地に問題がない場合には屋根カバー工法も選択肢に入ります。

屋根葺き替えのタイミング
基本的には、屋根材の耐用年数を目安に屋根葺き替えまたは屋根カバー工事を検討しましょう。主な屋根材の耐用年数は以下の通りです。
スレート屋根:25~30年程
金属屋根(ガルバリウム鋼板):30~40年程
瓦屋根(和瓦):40年以上
住まいの環境によっては耐用年数よりも早く寿命を迎えてしまうことも、耐用年数を過ぎても健全な状態を保てることもあります。屋根の寿命は様々な要因によって左右されますので、専門家に相談して点検してもらうのが間違いないでしょう。
瓦屋根のリフォーム
屋根材の中でもっとも重量のある瓦屋根では、屋根カバー工法によるリフォームができません。屋根の重量が増加し、建物の構造に必要以上に負荷がかかってしまうためです。
また、耐震性の向上が叫ばれるようになった昨今、瓦屋根から軽量な屋根材い葺き替えることで住まいの耐震性を向上したいというお客様が増えています。屋根の重量が重ければ重いほど地震の揺れの影響を受けやすくなるため、非常に有効な地震対策です。

葺き替えと屋根カバー、どちらにすべき?
どちらも新しい屋根材を葺くリフォームである葺き替えと屋根カバー。どちらが優れているか?というご質問を良くいただきます。どちらの工法にもそれぞれメリットとデメリットがあり、一概にどちらが優れているということはありません。大切なのは、どちらが「住まいにとって適しているか?」ということです。
例えば、屋根材は傷んでいるけど下地は問題ないという場合には屋根カバー工事で対応可能ですが、「耐震性を上げたい」といったご要望があれば葺き替え工事の方が適しています。しかし、ご自身でどちらの工事が適しているかを判断するのは非常に難しいと思います。そんな時には、我々プロの業者にお任せいただければと思います。
私たち「街の屋根やさん」では、お住まいを隅々まで点検し、最適な工事をご提案いたします。点検~工事のご提案、見積りは無料で承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
記事内に記載されている金額は2023年06月15日時点での費用となります。
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