更新日:2023年05月11日
トタン屋根は、耐久性や施工性に優れ、比較的低コストでリフォームが可能な人気の屋根材です。しかし、正しい知識と技術を持たない業者によるリフォームや、適切なメンテナンスを怠った場合、トタン屋根には問題が生じることもあります。この記事では、トタン屋根のリフォームを考えている方々に向けて、リフォームのポイントや注意点を解説します。正しい知識を身につけ、トタン屋根の長期間の美しさと安全性を確保しましょう。
トタン屋根の基礎知識
トタンとは?
トタンは、鉄板に亜鉛メッキを施した薄板状の建材です。亜鉛メッキは、鉄を腐食から守り、耐久性や防錆性を高めるために施されます。トタンは屋根材や外壁材などとして広く用いられ、その軽さや耐久性、施工性、コストパフォーマンスの良さから人気があります。錆びやすいというイメージが持たれがちのトタンですが、メンテナンスを怠ってしまったがゆえに錆が発生してしまったケースがほとんどです。
適切なメンテナンスが行われていれば、トタン屋根は優れた耐久性を発揮する屋根材です。
トタン屋根の種類
トタン屋根は大きく分けて3つの種類があります。
波板トタン屋根
その名の通り、トタンを波状に加工した屋根材です。波板状に加工することで、薄い鉄板でも強度を保てるように作られています。加工しやすく、入手も容易なため、DIYなどでも人気の建材です。
瓦棒葺きトタン屋根
瓦棒葺きトタン屋根は、木材を屋根の傾斜に沿って並べ、その上にトタン板を葺いた屋根のことを指します。石垣や漆喰壁などの伝統的な日本家屋によく使われた屋根の形式で、建築様式によって異なるデザインや形状があります。
折板トタン屋根
折板トタン屋根は、波板トタン屋根と同じく、トタンを折り曲げて加工した屋根です。波板よりも大きく折前げられており、横から見ると台形が連なっているように見えます。とても耐久性が高く、工場や体育館、商業施設など、大型の建造物の屋根として用いられることが多いです。
トタン屋根の特徴
冒頭でも述べた通り、トタン屋根は軽量で丈夫な鉄板(鋼板)に亜鉛をめっきした素材で作られた屋根材です。以下のような特徴があります。
・軽量で施工しやすい
トタン屋根は、軽量であるため、建物に負担をかけずに取り付けることができます。そのため、施工に必要な工数が少なく、比較的簡単に屋根の施工ができます。また、加工性にも優れるため、屋根の形状を選ばないことも特徴の一つです。
・丈夫で耐久性が高い
亜鉛のめっき層が酸化や腐食から鉄板を守り、長期間の使用に耐えるようになっているため、実は耐久性の高い屋根材です。
ただし、時代の流れとともに屋根材も進化し、現在ではより錆びにくく耐久性も高いガルバリウム鋼板が登場したことによって、需要が少なくなってきています。
トタン屋根のメンテナンス
トタン屋根の劣化症状
トタン屋根の特徴として、耐久性の高さを上げましたが、これはあくまで適切なメンテナンスを行っているという前提の話です。メンテナンスを怠ってしまえば錆が起こり、耐久性の低下や穴あきといった症状が出始め、いずれは屋根としての機能を果たせなくなってしまいます。
そこで、メンテナンスのサインとなる、トタン屋根の劣化症状をご紹介します。
チョーキング
トタン屋根の劣化の初期症状はチョーキング現象です。表面の塗料が粉化し、保護力が低下している状態です。放置してしまうと錆の発生につながります。このタイミングでメンテナンスすることで、錆の 発生を抑制することができますので、チョーキング現象を確認したら、放置せずにメンテナンスを検討しましょう。
錆
金属であるトタンの最大の敵は、やはり錆です。塗膜、亜鉛めっき層が劣化することで錆が発生します。一度錆が発生してしまうと、そこからどんどん錆が広がり、穴あきや耐久性の低下を招きます。
錆が軽微なうちに錆を落とし、防錆処理を施した上で塗装することでメンテナンスが可能です。錆の進行が重度の場合には、塗装では解決せずに葺き替えやカバー工法といった大がかりな工事が必要になってしまう場合もあるので、注意が必要です。
穴あき
錆の発生を放置してしまうと、いずれこのように腐食して穴が空いてしまいます。こうなっては、もちろん屋根としての機能を果たすことはできません。小さな穴であれば部分的にシーリングやコーキングで穴を塞ぐことも可能ですが、その場しのぎにしかならないため、葺き替えもしくはカバー工法によるメンテナンスをおすすめいたします。
トタン屋根のリフォーム
トタン屋根のメンテナンスをご検討されている場合、この機会により丈夫で耐久性の高い屋根材へのリフォームをご検討されてはいかがでしょうか。おすすめはガルバリウム鋼板です。トタンと同じく耐久性に優れているうえに軽量で、建物へ負担をかけません。また、錆びにくさに至ってはトタンの4倍の性能を誇るとされています。
費用面に関してもトタンとさほど変わらない金額で施工できるため、おすすめしない理由が見つかりません。
ガルバリウム鋼板の屋根にリフォームして耐久性が上がれば、後々のメンテナンス頻度も下げることができますので、将来的にも大変お得です。
リフォーム方法については、トタンの状態に応じてカバー工法か葺き替え工事のいずれかになります。それほど劣化が激しくなく、ある程度の耐久性が残っている場合にはカバー工法で費用を抑えることができますが、劣化が激しく耐久性が著しく低下している場合には、葺き替え工事が必要となります。
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