更新日：2022年11月10日

　川崎市中原区井田にて調査を行わせていただいた化粧スレート屋根では、塗膜の劣化や棟板金の錆などが発生している状態でした。お客様より点検前にお話をお聞きしますと、築22年程になり屋根全体で色が変わってきているとのことでしたので、築年数相応の傷みが進んでいることが伺えます。まずは状態を拝見し、最適な工事についてご提案させていただきました。

塗膜の劣化による傷み

　屋根に上ってみると、スレートの変色がかなり目立ちます。スレートはセメント素地の屋根材であるため、そのままの状態では降りかかった雨水を吸ってしまいます。そのため塗膜で表面を覆い、雨水を弾けるようにしているのです。ですが、その塗膜も長年の使用によって経年劣化を引き起こし、本来の防水機能は失われていきます。近くで見てみると、スレート材が雨水を吸うようになったことで塗膜が浮いてきてしまっている箇所も見受けられました。かなり劣化が進んでいる様子です。
　塗膜は紫外線の影響からも屋根材を守っているため、劣化してしまうとスレート材がひび割れる原因となってしまいます。塗膜に苔の繁殖や色褪せなどが見られるようになると劣化のサインですので、早めに屋根塗装を行うことが望ましいです。今回のお住いでは塗膜が傷んでからかなり時間が経過しており、スレートの表面の傷みや強度の低下が顕著に表れていました。そのため屋根葺き替えや屋根カバー工事などの、屋根材自体のメンテナンスが必要な状態でした。

屋根の全体的な工事が必要です

　棟板金にも経年劣化を表すように、錆が広範囲に渡って広がっていました。錆の発生は棟板金の耐久性に影響し、穴が開いてしまうと雨漏りの原因にもなってしまいます。また、固定用の釘が浮いてきてしまっている部分もあり、固定力が弱まったままだと台風時に飛散してしまう恐れもあります。
　以上の調査結果より屋根全体でのお手入れが必要であることをご説明し、屋根葺き替え工事か屋根カバー工法でのお見積もり作成をご提案させていただきました。屋根葺き替え工事ですと、費用は987,800円～（税込）が目安となります。屋根は状態に合わせた工事を行うことで雨漏りなどを未然に防ぎ、安心して長くお住いになることができます。そのためにも築年数や以前のメンテナンスから期間が経過している場合には、定期的に点検を行い早めに傷みを発見することが大切です。

　私たち街の屋根やさんでは、新型コロナウイルス対策としてマスク着用や手指のアルコール消毒を徹底しております。調査時には写真を撮影し、実際の状態を確認していただきながら結果をご説明いたしますので、ご安心してお問い合わせください。