更新日：2021年06月30日

　君津市中野にお住いのお客様は、以前他業者で、屋根の塗装をしたそうで、安く工事をしてもらったそうです。約1年経つ頃から天井に染みが出来てしまい、現在はカビが生えてしまってきているとの事で、雨漏りが続いてしまっている状況です。

室内に雨漏り発生

　現地調査で原因を確かめる為に小屋裏の中に入り屋根の裏を調査してみると、染みが出ている天井の真上に、雨漏りが生じている様な染みが垂木や梁に数か所発見しました。確実に室内に雨水が浸透していたことがわかりました。

塗装したばかりの屋根不具合

　小屋裏に雨漏りの跡が現れていると言う事は、屋根建材に要因が必ずあると調査をしてみると、まだ塗装してから１年しか経って居ないので大きな破損は見当たらない状況でした。

　綺麗に塗装されている様ですが、何か違和感を感じました。屋根の所々から雨水が瓦の下から出てきている跡が幾つもありました。縁切りがされておらず、塗料で瓦同士がくっついてしまったことで、小さな隙間から流れているものでした。タスペーサー金物が設置して在りましたが今回の塗装の前に設置してあったもので、今回塗料を厚く塗布している為、必要以上に瓦同士が、くっついてしまっている状態でした。

縁切りの重要性

　縁切りがされていたものを今回の塗装で塞いでしまっている状況で、雨漏りが発生してしまいました。塗装の厚塗りはあまりいいことが無く、今回の様に不具合が生じてしまいました。特にスレート系瓦は屋根下地との隙間が無く屋根が乾きにくくなっています。そこに縁切りがされていない為、乾燥できず室内に流出した事で、天井に雨水が到達してしまいました。

　この様な事例は多くあります。メンテナンスをした後に起こる現象ですので、塗装業者が無知ですと不具合が生じます。安く工事を施工ができれば良いとは限りません。

　現在、私達、街の屋根やさんでは、点検等でお伺いする際は、新型コロナウィルスの予防対策として、マスクの着用・ソーシャルディスタンスを取り、安全に配慮しております。