台風の風で棟板金が飛散してしまい、隅棟の貫板が見えてしまっています。
棟板金が飛ばされてしまうと雨漏りの原因の一つになってしまいます。

ほかの箇所にも不具合が無いか高所カメラを使って細かくチェックしていきます。
霞美装では高所カメラやドローンを使って細かく調査します。

屋根の貫板を撮影したこちらの写真ですがどこに問題箇所があるか分かりますか？？
肉眼ではわかりずらいですが…
高所カメラで細かく確認したところ棟板金の釘に浮きがありました。

棟板金の釘について少し説明させていただきます。
棟板金の釘が抜けてしまう原因の一つに熱膨張と収縮があります。
金属の性質上、太陽の熱などで膨張し夜の冷えによって収縮します。
棟板金が膨張する時に釘も外に引っ張られますが収縮する時には板金だけが収縮するため経年によって釘が少しずつ緩んでいきます。
この状態が長く続くことで釘が抜けてしまいます。土地柄や立地条件によって日当たりが良いところだと膨張度合いも大きくなりさらに釘が抜けやすくなります。
そのほかに強風　貫板の腐食　釘穴のサビといった原因も考えられます。

目立った症状が見えなくても目安と言われている7年程度に1回くらいは屋根の点検することをおすすめします。

今回は貫板を固定していた釘が劣化でグラグラの状態だったので台風の強風が屋根材と棟板金の隙間に吹き込み棟板金が飛散してしまいました。

チェックしたところほかの箇所にも棟板金や釘の浮きが見られました。

浮きが見られたので
棟板金を外して貫板を確認していきます。
貫板の調査は棟板金を外さないとできません。
棟板金が剝がれて初めて貫板の腐食に気が付くことがほとんどなので棟板金の交換と同時に腐食した貫板を撤去して新しい貫板に交換することになります。
かすみがうら市は湖も近く平坦な土地のため台風などで強い風が吹き込みます。
貫板の劣化は棟板金の剥がれや飛散の原因の一つになりますので、定期的な点検をすることをおすすめします。

棟板金を取り外したところ貫板に傷み（腐食）がありました。
木材の貫板は棟板金の継ぎ目や釘穴、棟板金が浮いた箇所から雨水が入り込み腐食します。
貫板に傷みがあると釘の食いつきが弱くなり釘が抜ける原因の一つになってしまいます。
傷んでいる貫板も新しいものに交換工事していきます。

腐食していた古い貫板を外して新しい貫板に交換しました。

野地板に貫板を釘で固定していきます。
貫板の種類もいくつかありますが、釘の食いつきや湿気の状況から今回は交換前の貫板と同様に木製の貫板に交換しました。

新しい棟板金を設置します。
棟板金を釘で固定し接合部にシーリング材を充填します。シーリング材は防水性や気密性があり継ぎ目を接合し防水機能を高めたり暴風による飛散を防いだりします。
シーリング材について職人さんにインタビューしました！
施工時に気を付けていることは毛細管現象を起こさせないように隙間を０にすること！！だそうです。
毛細管現象とは・・・
液体が小さな隙間に入り込んでいく現象のことです。
布やティッシュペーパーで水を拭き取る様子をイメージすると分かりやすいですね!(^^)!
繊維の中にある隙間を通じて水が下から上へと重力に関係なく吸収されます。
雨漏りの原因の一つになってしまいます。

工事完了になります。

急な台風被害でしたが綺麗に直って良かったとお客様も大変満足されていました。

街の屋根やさん土浦店では点検からお見積り作成まで無料で行っております。
ベランダ防水工事・葺き替え・棟板金交換・雨漏り補修などの屋根工事は街の屋根やさん土浦店にお任せください(”◇”)ゞ
お困りの際はお気軽にお問い合わせください。