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塩尻市耐震屋根工事|重量9tの瓦屋根から2.7tの軽量金属屋根に替えて耐震性アップ
塩尻市 地震
【工事のきっかけ】
お家全体の耐震工事の一つとして、重い(9t)の瓦屋根から、軽量(2.7t)金属屋根へ葺き替えて、耐震性を上げました。屋根が重いと大きな地震が来た時に揺れが大きくなり、建物への負荷がかかって倒壊の恐れがあります。事前耐震診断で評点0.36しかなかったお家が、屋根を軽くし耐力壁を設けて柱や梁に耐震金具を入れることで評点1.0以上に改善されます。評点の大幅アップには屋根を軽くする工事は必須となります。
基本情報
- 施工内容:地震
- 施工期間:屋根工事 10日間
- 築年数:40年
- 使用材料:屋根材
ガルバリウム鋼板 GNルーフ
ルーフィング
チャンピオンルーフィング
塩尻市で屋根工事を行いました。お家全体の耐震工事のうちの一つで、重い瓦屋根から軽いガルバリウム鋼板の屋根への葺き替え工事です。屋根面積は191㎡と比較的大きな屋根で屋根材が瓦なので重量9000㎏(9t)とかなり重い屋根でした。屋根が重いと地震の際の家屋の揺れが大きくなり、柱や壁に負荷がかかって倒壊の恐れがあります。今回はこの9tもある重い屋根をガルバリウム鋼板に葺き替えることによって2.7tと3分の1まで軽くなりました。大幅に耐震性が上がります。
この葺き替え工事の様子と工事にかかった費用の概算をご紹介します。
街の屋根やさん松本諏訪平店ではこれまでに耐震工事を何件も手掛けてきました。経験、知識豊富なスタッフが費用をなるべく抑えて最大効果が出る工事をご提案します。耐震リフォームを検討されている方、耐震性に心配がある方、一度街の屋根やさん松本諏訪平店までご相談ください。お問い合わせは下の画像をクリック!フォームからメールでお気軽にどうぞ。
工事の様子です。
まずは棟瓦(むねかわら)を外していきます。棟瓦とはこう配方向が違う屋根面がぶつかるところ(棟 むね)に取り付けられた瓦です。屋根の頂上を主棟(しゅむね)、主棟から下に下がっている棟を下がり棟と言います。
次に瓦の撤去です。191㎡ある屋根に乗っている瓦は3000枚以上あります。瓦1枚の重量は約3㎏、撤去は朝から作業を始めて午前中には終わらせる必要があるので、瓦おろしをする際にはほかの現場を少しお休みさせていただいて、なるべく人数を集めて素早く作業します。
撤去した瓦は廃棄処理場へ運搬して処分します。お家の立地条件等でトラックへの積み込みにはいくつかやり方がありますが、今回はトラックへ直接投げ入れる方法をとりました。ただ、お家に横付けすることができなかったので、足場でステージを組んでそこから投げ入れました。2tトラックで5台分の瓦です。2台のトラックでピストン運搬をしましたが、それでも間に合わなかったのでフックロールという廃材を入れるコンテナも併用して、午前中には瓦の撤去が終わりました。
瓦は瓦桟(かわらざん)という角材に引っ掛けて止まっています。今は建築法で釘止めが義務付けられていますが、以前は釘止めの義務はなく瓦桟に引っ掛けて止まっているだけでした。新しい屋根には瓦桟も必要ないのでこれも撤去します。瓦桟は釘止めされているので瓦の撤去よりも面倒な作業です。
因みに瓦の止め方には瓦桟のほかに土葺きと言って、屋根に土を乗せて瓦を止める方法もあります。土葺きの場合はさらに屋根が重くなります。私も何件も瓦屋根の葺き替え工事に携わってきましたが。土葺きは1件も見たことがありません。多分地域性のためかと思いますが、少なくとも中南信では土葺きはめったにない工法かと思います。
土葺きではないのですが、何十年もの間土ぼこり、砂ぼこりがたまっているのできれいに掃除をしなければなりません。周辺への飛散に注意しながら掃除をすると、屋根の上には何もなくなります。ここまでが初日午前中までの作業です。
午後の作業開始です。まずは野地板(のじいた)を貼っていきます。野地板とは屋根の下地材で、左の写真で古い屋根面に板が貼られているのが見えるかと思います。昔は文字通り板を貼っていたのですが、これだと木が縮んで隙間ができてしまいます。古い屋根面の野地板に隙間があるのも見えるかと思います。今は新築もリフォームも野地板には縦横910㎜×1820㎜、12㎜厚の構造用合板を使います。構造用合板を使うことで縮みによる隙間もできにくいですし、地震などで屋根がゆがむこともなく、強度を確保できます。古い野地板は棟から軒先にかけてはしっている垂木(たるき)に止まっています。新しい構造用合板の野地板もこの垂木に釘止めします。
次にルーフィング(防水シート)を敷設します。ルーフィングは屋根にとって屋根材よりも重要な建材です。万が一屋根材の下に水が入ってもルーフィングがしっかり仕事をしてくれていれば雨漏りすることはありません。昔はペラペラの紙のルーフィングが使われていましたが、ルーフィングも日進月歩開発が進んで、防水性に優れたルーフィングが出ています。弊社では軟質弾性プラスチックルーフィングというルーフィングを標準としています。樹脂シートを紙で挟んだルーフィングで、プラスチック製なので破れることはありません。太陽からの紫外線に直接あたる建材ではないので、半永久的に効果が続きます。
ルーフィングまで1日で終わらせることができれば、もし夜に雨が降っても問題ないのですが、今回は屋根が大きかったことで、最後までルーフィングが終わりませんでした。ただこれは想定していたので、ブルーシートを用意していました。ルーフィングが終わらなかった下屋根を中心にブルーシートで養生をして初日の作業を終わりました。
二日目に初日に残った作業を終わらせて、屋根材の取り付けが始まりました。新しい屋根はガルバリウム鋼板のGMルーフです。塗膜保証15年がついた屋根材です。
新しい屋根材は1㎡あたり約5㎏、今回の屋根は191㎡だったので、屋根材だけの総重量は約950㎏です。瓦が9t(9000㎏)だったので屋根材だけの比較なら10分の1です。これに新しく構造用合板1440㎏(1枚当たり11㎏×131枚)、ルーフィング160㎏(1本当たり13㎏×12本)、その他副資材で新しい屋根材は2.7t(2700㎏)になります。この屋根工事だけで耐震評点が大幅に改善されました。
この後耐震壁の造作、金具による柱や梁、筋交いの補強で評点1.0以上を確保、【一応倒壊しない】という建物になりました。
今回の屋根工事の費用の概算は上記のとおりです。比較的大きい屋根だったので費用が掛かってしまいましたが、安心、安全を確保できたので良かったとお施主様も喜んでおられました。
街の屋根やさん松本諏訪平店では年間20件を超える屋根の葺き替え、カバー工法の工事を行っています。10日から2週間かかる工事なのでほぼ毎日屋根工事を行っていることになります。施工は有資格者の経験豊富なベテラン職人が行います。屋根でお困りごと、お悩み事がある方、耐震性が心配な方、一度街の屋根やさん松本諏訪平店までご相談ください。点検、調査、お見積りは無料で行っています。無料点検のご案内は下の左の画像をクリック!お問い合わせは下の右の画像をクリック!フォームからメールでお気軽にどうぞ。
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