更新日:2023年09月13日
以前「
瓦のように見える屋根」ということで、ブログ内にご紹介させていただいた屋根がありましたが、今回は「金属屋根のように見える屋根」について、簡単にご紹介と点検させていただいた内容をご報告いたします。
金属屋根のように見える屋根
一見、金属屋根に見えるこの屋根は、波型のスレートという種類となります。瓦のようにも見えますし、「かわらU」という屋根材にも見えます。こちらは「
ニューウェーブ」という屋根材で、すでに生産終了している商品です。
スレートということですので、塗装メンテナンスが必要な屋根材となります。
経年により、
色褪せや
苔も発生している状態でした。築40年近くなるそうですが、大屋根(2階屋根)の状態は良い感じでした。詳しく見ていきます。
ヒビ割れ
一部で
ヒビが確認されました。下屋根(1階屋根)では、完全に割れてしまっている部分もいくつか見受けられました。屋根材は、既に製造・販売が終了しているため、同じ商品の
調達が難しく、屋根を葺いた際の予備が残っていれば別ですが、葺き替えのご提案になってしまう場合があります。
このような、部品調達が困難な屋根材の場合、劣化している屋根の点検やメンテナンス時に
踏み割れ等を起こさないよう最新の注意が必要です。葺き替えの場合には、屋根材に
アスベストが含まれているため、通常よりも
処分費が高くなってしまいます。
棟部分も劣化が進行
屋根自体は、とてもしっかりと葺かれていますが、経年劣化は進んでいました。棟瓦の接合部に隙間が出来ていたり、棟部分の面戸が剥がれて出てきていたり、完全になくなってしまっている箇所もありました。一般的なスレート屋根の場合、棟部分は「
棟板金」という金属板で覆われていますが、ニューウェーブは「
棟瓦」が設置されています。完全に面戸が外れている部分から雨水が屋根内部に浸入する恐れがあります。また、築40年近くとのことですから、防水紙の耐用年数(種類により20年前後)も経過していますので、雨漏りに繋がる恐れもあります。
お客様のライフプランや現在の屋根の状態により、塗装を行われるか屋根の葺き替えのご提案となります。塗装の場合、ヒビ割れの状態により、シーリングで補修することとなります。
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屋根塗装は、470,800円(税込み)~承れます(遮熱塗料で塗り替え、足場代、高圧洗浄、タスペーサーでの縁切り、下塗り・中塗り・上塗りの計3回)。
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屋根の葺き替えは、1,097,800円(税込み)~承れます(切妻屋根/60㎡のスレートからスレートへの葺き替え)。
私たち街の屋根やさんでは、屋根の状態を写真と一緒に詳しくご説明し、お客様とご相談のうえ最適なメンテナンス方法をご提案いたします。お気軽にお問合せください。