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岡谷市屋根葺き替え工事|瓦から軽量金属屋根へ|屋根を軽くして耐震性アップ
岡谷市 屋根材(金属)
【工事のきっかけ】
耐震性アップが今回の工事の目的です。重い瓦屋根から軽量の金属屋根に葺き替えることで耐震性が上がり、建物への重量負荷も軽減されます。他にも防音性向上、断熱性向上、無落雪、メンテナンスフリーとメリットの多い工事です。
基本情報
- 施工内容:屋根材(金属)
- 施工期間:1週間
- 築年数:35年
- 使用材料:天然石コーティング
ジンカリウム鋼板
メリッサ
岡谷市で瓦を撤去して新しくジンカリウム鋼板の天然石吹付屋根材【メリッサ】へ葺き替える工事が始まりました。この工事は耐震工事のひとつとして行っています。
一般的な100㎡程の屋根で瓦屋根だとおよそ5t~6tの重量が乗っています。これを軽い金属背の屋根に葺き替えると500kg~600kgとおよそ10分に1まで軽くなります。上が軽くなることで30%前後耐震性がアップします。
まずは瓦の撤去からです。5tもの瓦を降ろす重労働なので、瓦撤去の際は人数を集めて行います。この後下地の構造用合板(野地板)を貼って、ルーフィング(防水シート)を貼り、屋根材を止めていくという流れになるのですが、瓦を降ろした後雨が降ってしまうと雨漏りになるので、ルーフィングまでは1日で終わらせなければなりません。時間との戦いです。
立地条件にもよりますが、ある程度周辺が広ければクレーンを使って瓦を降ろしますが、今回はクレーンを入れる広さが確保できなかったので、下にダンプを置いてそこへ投げ入れます。
ある程度軒の近くに瓦をためて下にあるダンプに投げれます。これもなかなかの重労働です。ダンプ2台を廃材処理場にそれぞれ2往復、合計4台分の瓦を撤去しました。この後瓦桟という角材を撤去、合板張り、ルーフィング敷きと工事は続いていきます。
次に瓦桟の撤去です。瓦桟とは横方向に流れている角材のことで、瓦をここに引っ掛けて下に落ちない仕組みになっています。
釘で止まっている瓦桟を1本1本撤去します。何10本もある瓦桟を撤去していくのもハードな仕事です。一部下地の野地板に穴が開いていました。雨漏りはなかったとのことでよかったのですが、築年数が経っていると稀にこういった大きな穴が開いていることがあります。
瓦桟を撤去すると既存のルーフィング(防水シート)が出てきます。瓦や瓦桟を撤去するときに破れたところもありますが、古いルーフィングはすでに破れていることが多いです。雨漏りの被害がなくてよかったという状況です。
続いて12mm厚の構造用合板を敷いていきます。野地板といいます。先ほど穴が開いていたのもこの野地板です。今回は12mmの厚さがあるので簡単には穴が開くことはありません。
今回は切妻屋根という形状で、簡単に言うと三角屋根です。2方向に勾配がある屋根です。古い野地板の下に縦方向に垂木という木材があります。この垂木に長めのビスで新しい野地板を止めていきます。釘を使わないのでしっかり止まり動くことはありません。隙間なく屋根全体に野地板を止めていきます。
本日最後の工程のルーフィング張りです。野地板まで終わればルーフィングはそれほど時間がかからないので一安心です。今回使用したルーフィングはチャンピオンルーフィングと言って、樹脂を紙で挟んでいる構造で、簡単には破けません。万が一屋根材の下に雨が浸入してしまっても雨漏りする心配はほとんどないと言っていいと思います。
次はいよいよ新しい屋根材を取り付けていきます。
下から2段目、3段目に雪止め金具を取り付けた後は、屋根材上へ上へと取り付けていきます。止めしろにビス打ちして野地板に止めます。止めしろは上の屋根材で隠れるのでビスが現しになることはありません。雨が入らない構造になっていますが、万が一雨が入ってもルーフィング(防水シート)がしっかりしているので心配ありません。
屋根頂上の棟の下まで屋根材を張り上げていきます。ここまで張ったら次の工程に移ります。両サイドを繋ぐ【く】の字の棟板金(棟カバー)の取り付けです。
棟板金にも下地が必要です。一般的にはヌキという木材を使うのですが、木製なのでどうしても劣化、腐食してしまいます。ヌキが腐食すると釘やビスが抜けて棟板金が外れてしまいます。そこで弊社では金属製もしくは樹脂製の下地材を使用します。腐食することがないので塗根板金が外れることはありません。今回は金属製の下地を使用しました。この下地に屋根材と同質の棟カバーを取り付けます。
棟板金を取り付けたら完成です。最後に元々取り付けてあったテレビアンテナを戻して工事終了です。屋根が軽くなり、耐震性がアップしました。地震が来ると心配だった屋根でしたが、これでひとまず安心です。
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