現状の様子

松本市島立で「雨漏りがするので見て欲しい」というご依頼を頂き行ってきました。最初の３枚は室内リビングの様子です。点検のため多少天井を剥がしましたが、すでに天井の一部が落ちていました。こちらは少し我慢していただいて、雨漏り箇所の特定と対策を講じなければなりません。リビングの上がバルコニーになっています。バルコニーを見てみると下の３枚のような状況でした。タイルのように見えるのは敷物なので今回の雨漏りには影響はないと思いますが、その下が塩ビシート防水になっています。左の写真ではサッシの少し手前がへこんでいるように見えるかと思いますが、サッシすぐ下で塩ビシートが固定されてなく、中央側へ寄ってしまって全体が波打っている状態です。

塩ビシート剥がしと下地作り

現わしになったボードの上に12ｍｍ厚のベニヤを敷き詰めていきます。新たに施すＦＲＰ防水の下地となります。

プライマー塗布とガラスマット貼り付け

敷き詰めたベニヤの上にまずはプライマーというベニヤとこの後貼り付けるガラスマットの接着剤のような役割をする塗料を塗ります。使った材料は日本特殊塗料株式会社の「タフシール速乾プライマー」です。

白いシートがガラスマットです。このガラスマットを敷き詰めたのち、ＦＲＰ用樹脂で貼り付けていきます。使った樹脂は日本特殊塗料株式会社の「タフシール＃５０」という塗料です

中塗り

ＦＲＰ樹脂が乾いたら、中塗りの工程です。使った塗料は同じく日本特殊塗料の「タフシールトップ＃1000」という仕上げ材です。ムラなく塗り残しが無いように丁寧に塗り上げていきます。

端末シール処理

次の工程は新しい防水層と古い既存の外壁との隙間を埋めるシーリング処理です。

次にシーリング材を注入していきます。シーリングガンで押し出しながら塗布していき、その後ヘラで押さえて均していきます。

最終工程～トップコート塗布

最後の工程です。トップコートの塗布です。

仕上がりの状況です。きれいに仕上がりました。これでバルコニーの防水は安心です。