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お洒落でモダンな片流れ屋根の特徴、メリット・デメリットについて解説
更新日:2023年07月26日
住まいにお洒落な雰囲気を与えてくれる片流れ屋根は、デザインや外観を重視したい人に人気の屋根形状です。シンプルでスタイリッシュな仕上がりになり、モダンな印象を与えてくれますが、一方で「雨漏りしやすい」「強風に弱い」といった声も聞こえてきますが、本当なのでしょうか?
今回の記事では、片流れ屋根の特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
片流れ屋根の特徴
片流れ屋根は、一方向にしか傾斜が無いシンプルな形状の屋根です。元々は小さな小屋や工場で用いられることが多くありましたが、そのお洒落な外観からデザイン空宅などで採用されることが増え、一般住宅の屋根としても広く普及するようになりました。
片流れ屋根のメリット
片流れ屋根には、見た目のスタイリッシュさ以外にもメリットがあります。まずは、施工費用が安いということです。形状がシンプルであり、接合部なども少ないため、施工の手間がかかりません。また、太陽光パネルの設置に適しているのもメリットの一つでしょう。屋根一面あたりの面積が大きい片流れ屋根は、太陽光パネルを最大限設置可能です。屋根面を南向きにすれば、より効率的に発電できるでしょう。環境問題などに関心のある方は、片流れ屋根の採用をご検討されてはいかがでしょうか。
片流れ屋根のデメリット
冒頭でも説明しましたが、片流れ屋根には屋根や外壁が傷みやすいといったデメリットがあります。片流れ屋根の住宅では、軒以外の3方について軒の出が短く設計されることが多いです。軒の出が短い分、外壁にかかる雨の量が増え、劣化しやすくなります。また、傾斜が一方向であるため、屋根を流れる雨量が多くなる傾向があり、屋根材や雨樋の劣化も早くなる傾向があります。
もう一点、棟からの雨漏りが発生しやすい点もデメリットに挙げられます。棟と外壁が接合している部分からの雨漏り事例が多くあり、これは、棟から流れてきた雨水が、表面張力などで屋根の裏側まで伝い、屋根下地と破風の隙間や軒天と外壁の取り合い部分の隙間から雨水が侵入してしまうことが原因です。ただし、対策も可能です。隙間から雨水が侵入するのであれば、隙間を埋めてしまえばいいのです。こうした片流れ屋根の雨漏り対策として、透湿性の防水シートの増し張りが挙げられます。棟から外壁の取り合い部までをシートで覆い、雨水が侵入する隙間を塞ぐことで、雨水の侵入が防げるようになります。
片流れ屋根のデメリットである雨漏りは、対策や定期的なメンテナンスによって予防することができます。メリットとデメリットのどちらもしっかりと把握した上で、採用を検討しましょう。
記事内に記載されている金額は2023年07月26日時点での費用となります。
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