更新日：2023年07月19日

スレート屋根とは？

　スレートは屋根材の一種であり、大きく分けて「天然スレート」と「化粧（人工）スレート」が存在します。コストパフォーマンスの高さから、日本の住宅で最も多く使用されている屋根材で、そのほとんどが化粧スレートであるため、一般的に「スレート」と言ったら化粧スレートのことを指します。

化粧スレート

　化粧スレートは前述した通り、人工的に作られた屋根材であり、セメントに繊維素材を混ぜて薄い板状に加工されています。シンプルなデザインが多く、どんなお家にも相性が良いです。原料がセメントであるため、スレート本体の防水性能はあまり高くなく、定期的に塗装で保護する必要がありますが、屋根の色を変えることでイメージチェンジができる利点もあります。また、普及率が高く、業者も多く対応しているため、業者に依頼しやすいというメリットもあります。他の屋根材に比べると施工も比較的簡単であるため、工期も短く済みます。

 

天然スレート

　天然スレートは、天然の岩石から作られた屋根材であり、高い品質と重厚感が特徴です。耐用年数が長く、割れない限りはメンテナンスが不要であり、葺き直しも可能です。しかし、生産量が少なく費用が高額であるため、日本ではあまり普及していません。

 

スレート屋根のチェックポイント

　スレート屋根に以下の劣化症状がみられる場合は、メンテナンスが必要なサインです。メンテナンスせずに劣化を放置してしまうと、雨漏りなどの原因になるため注意が必要です。

・棟板金の浮きや釘の緩み

・スレートの色褪せや苔、藻などの繁殖

・スレートのひび割れ、欠け

 

　スレートの色褪せや苔の繁殖、ひび割れなどは、屋根塗装で補修することができます。塗装の耐用年数は、住まいの立地や環境によっても左右されますが、概ね10年程で寿命を迎えますので、新築から10年程が経過したら、屋根塗装を検討しましょう。

　また、棟板金も同様に10～15年程でメンテナンス時期を迎えます。劣化した棟板金は、強風などで飛散してしまう恐れがありますので注意しましょう。スレートが欠けてしまった場合や脱落してしまった場合は、部分的な補修が可能です。ただし、残っているスレートの劣化状況などにより、全体的なメンテナンスをご提案する場合もあります。

定期的なメンテナンスを行いましょう

　屋根の劣化や不具合を放置してしまうと、建物の耐久性低下や雨漏りといった被害に発展してしまいます。そうなれば修理工事も大規模なものになり、費用も高くなってしまいます。定期的な点検を行い、被害が出る前にメンテナンスすることで、長く安心して暮らせる住まいを維持することができます。

　街の屋根やさんでは、住まいの点検を無料で承っています。経験豊富なスタッフが屋根だけに限らず、住まい全体を隅々までチェックいたしますので、どうぞお気軽にお問合せください。