更新日：2023年07月20日

　家を建てる時やリフォームを検討するとき、どんな屋根材にするか、悩まれた経験はありませんか？日本では古くから瓦屋根が親しまれてきましたが、瓦以外にも屋根材はたくさんあります。今回は、たくさん種類のある屋根材を材質別に紹介し、それぞれの特徴を解説していきます。

瓦屋根

 

　日本ではおなじみの屋根材である瓦の最大の特徴は、耐久性に優れていることです。釉薬瓦（陶器瓦）などは塗装メンテナンスも必要なく、耐用年数は60年を超えるとも言われます。まさに一生ものの屋根材と言えるでしょう。バリエーションもたくさんあり、洋風住宅に合わせやすい洋瓦や防災瓦、ハイブリット瓦などの種類があります。
　重量が重いことが欠点で、特に昔ながらの土葺き工法で仕上げた屋根の重量は、30坪の住宅で1トン近くになります。屋根の重量が軽いほど耐震性が高くなりますので、耐震性について叫ばれる昨今では、耐震性を気にしてスレートや金属屋根への葺き替えを検討される方も増えています。
　しかし、技術の進歩によって軽量な瓦もたくさん販売され、重量の増加につながる土葺き工法もほとんど使用されなくなりました。瓦のような見た目をしたスレートや金属屋根材も登場しています。昔ながらの瓦屋根のお住まいで、耐震性は気になるけど瓦の風合いを残したいとお考えの方にもおすすめです。

スレート屋根

 

　スレート屋根は、化粧スレートと天然スレートに大別されます。一般住宅に用いられるのはほとんどが化粧スレートですので、今回は化粧スレートを中心に解説します。化粧スレートはセメントと繊維質を混ぜて圧縮・成形された屋根材であり、耐久性があります。以前は石綿（アスベスト）が含まれていましたが、現在の製品には含まれていませんので安心して使用できます。
　スレートは国内でトップのシェア率を誇る屋根材です。人気の理由は、コストと重量でしょう。スレートは工場で大量生産できるため、安価な屋根材として知られています。また、金属屋根材程ではありませんが軽量であり、屋根を軽く仕上げることで耐震性の向上にも繋がります。
　普及率が高いだけあり、ラインアップも充実し、スレートを取り扱えない屋根業者もいないでしょうから、利便性の高い屋根材とも言えるでしょう。

金属屋根

 

　金属屋根は屋根材の中で最も軽いことが特徴として挙げられます。ガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板製の屋根材が主流です。昔ながらのトタン屋根も金属屋根材の一つです。
　耐久性が高く、重量も軽いため、屋根カバー工法や屋根葺き替えといったリフォームの際に採用されることが増えています。ただし、金属であるがゆえ、「錆」に気を付ける必要があります。表面を覆っている塗装が剥がれ、鋼板がむき出しになってしまうと錆の温床となりますので定期的なメンテナンスが必要です。

特性を理解し、住まいに適した屋根材を選択しましょう

　メジャーな屋根材3種類について解説しましたが、いかがだったでしょうか。どの屋根材にもメリットとデメリットがありますので、特性をキチンと把握したうえで、住まいに適した屋根材を選択しましょう。
　街の屋根やさんでは、住まいの無料点検や屋根材のご相談も承っていますので、お悩みの方はどうぞお気軽にお問合せください。