更新日：2022年08月23日

　国分寺日吉町のお住まいにて屋根材が一部分で剥がれてしまっていると、街の屋根やさんへ調査のご相談を頂きました。お話をお伺いしますと、屋根材に使用されているのはアスファルトシングルで、近隣で工事をしていた業者の方に剥がれていると教えていただいたようです。築10年程とのことですので、一度お住まいを点検しておきたい時期でもあります。まずは現地で実際の状態を拝見させていただき、必要な工事をご提案させていただきます。

アスファルトシングルの固定方法

　アスファルトシングルはガラス繊維の機材にアスファルトを浸透させ、石粒を表面に吹き付けている柔らかい屋根材です。シート状になっていることから施工もしやすく、アメリカでは実に8割近くの屋根材がこのアスファルトシングルを使用しています。ただ、薄いシートであることから強風によって破れたり剥がれたりすることがあるため、しっかりとシングル材を固定する施工技術が求められます。日本ではまだまだ使用率が低いため、施工時の業者がアスファルトシングルの施工方法をしっかりと熟知しているかが大切になるのです。
　今回の調査では指摘通りに、数か所で屋根材が剥がれてしまっておりました。釘やビスを使用しているのは化粧スレートと同様なのですが、アスファルトシングルは接着剤を決められた場所に使用して固定しなければなりません。特にビス頭付近にはシール材での補強が必要なのですが、今回はその形跡がありませんでしたので、やはり施工時の接着の甘さから強風で剥がされてしまったようです。

火災保険による復旧を行います

　そのため、まだ剥がれていない部分でもシングル材が浮いているのを確認できました。このまま剥がれた箇所に補修を行ったとしても、また強風によって別箇所が外れてしまい、その補修の繰り返しが続いてしまいます。そのためメンテナンスを行うのであれば屋根材自体を見直す工事も選択肢に入ります。例えば新しい屋根材を被せる屋根カバー工事や、下地から屋根を新しくできる屋根葺き替え工事などです。
　今回は強風による影響もありますので、火災保険の申請を行う運びとなりました。申請が通りますと、復旧費用が賄えます。屋根カバー工法などいくつかのパターンでお見積もりを作成し、ご検討いただく事をご提案させていただきました。屋根カバー工法であれば軽量な金属屋根材を使用する場合、およそ767,800円～（税込）が参考的な価格となってきます。アスファルトシングルの施工時には、業者選びにも注意が必要です。

　私たち街の屋根やさんでは、新型コロナウイルス対策としてオンラインツールを活用したご相談にも対応致しておりますので、ご安心してお問い合わせください。