更新日：2022年07月14日

　柏市若紫にてお住まいのお客様より、「近所で工事をしている業者の方から屋根が傷んでいると教えてもらったので、一度見てもらえませんか」とのご相談を頂きました。以前には外壁塗装工事を行ったことがあるとのことでしたが、その際には屋根に問題はないと言われていたため、塗装などのメンテナンスは行ってこなかったそうです。使用されているのは化粧スレートとのことでしたので、さっそく屋根の調査にお伺いさせていただきました。

特徴的な劣化症状

　スレート屋根に上がってみますと、まず目立ったのは屋根全体での退色です。スレートは雨水を弾くために表面を塗膜で覆い、防水性を維持している屋根材です。そのため色褪せたように感じる屋根では塗膜が劣化しており、スレートが雨水や紫外線に晒されてしまっていることが分かります。
　塗膜が劣化したままではスレートにひび割れなどの症状が発生してしまうため、塗装工事による塗膜の塗り替えを行う必要があります。ですが、今回のスレート屋根では塗装メンテナンスができないことが分かる特徴的な劣化を発見致しました。化粧スレートが何層にも分かれて剥離している様子です。

パミールへのメンテナンス方法

　ミルフィーユのように何層にも分かれて剥がれてしまうのは、ニチハのパミールというスレート屋根材の一種に起こり得る劣化症状です。パミールはアスベスト規制の前後に製造されていた屋根材で、経年によって表層剥離を引き起こしてしまうといった耐久性に問題があります。塗装による塗膜で屋根材を保護していても必ず剥離が発生してしまうため、パミールへの対策は屋根葺き替え工事やカバー工法といった屋根材そのものへのメンテナンスが必要となるのです。写真にあるような白い剥がれ跡も、パミールの表層剥離による症状です。
　お客様ともご相談をさせていただき、今回は屋根カバー工法でのメンテナンスをご提案させていただきました。屋根カバー工事は金属屋根材を使用した場合、切妻屋根60㎡で約767,800円～（税込）が参考的な価格となっております。

　私たち街の屋根やさんでは、新型コロナウイルス対策として手指のアルコール消毒を徹底し、お客様のお住まいへ調査にお伺い致しております。どうぞご安心してお問い合わせください。