横浜市緑区|軒天に雨染み?瓦棒屋根葺き替え工事で雨漏り解消!
【お問い合わせのきっかけ】
ビフォーアフター
【点検の様子】
横浜市緑区の2階建て住宅です。2階部分の軒天が剥がれてきているとのことで、補修依頼を承りました。
何度か補修をしているようで、別の部分は色違いに仕上がっております。(通常は軒天材の表面保護の為に塗装まで行っておくべきですが)
ベニヤを使用していますが、外側に亀裂が入り表面のみが剥がれているような状態です。滅多に雨が当たらない所ではありますが、湿気や吹き込むような雨風によって徐々に傷むのは仕方のない事です。
他の部分にも雨染みが確認できますよね?実は軒天に水たまりの跡のような雨染みが有る場合は、疑問に思ってください。
吹き込むような雨であれば、くっきりと円を作って跡を残すことはありません。明らかに上から雨水が漏れ乾いた後ですので、雨漏りを起こしている可能性があります。
他の軒天も確認を行っていきますが、経年劣化にも見えなくもない軒天材の剥がれと、補修跡、そして汚れや雨染みを確認できました。
吹き込むような雨風によって出来る染みは、外側のみに現れます。雨染みかを判断するのが難しいケースもありますが、雨漏りをしているにも関わらず塗装メンテナンスや軒天の補修工事を行ってはいけません。
必ず雨漏りの原因と被害状況を確認した上で、適切な補修をしていく必要があります。
通常、雨漏りを起こしている際に点検を行うべき場所は軒天の真上、屋根やベランダになるかと思います。屋根やベランダの防水が劣化していると、気づかぬ間に雨漏りを起こし軒天を腐食させている恐れがあります。
今回は屋根の雨漏りの有無を確認していきましょう。
屋根は瓦棒屋根です。緩勾配の屋根でも排水機能の高さから施工されることの多い屋根材です。その優れた排水機能は、瓦屋根が4寸以上、スレートが3寸以上に対し、縦葺きの屋根材は1寸以上の勾配(雨水が軒に向かって流れるだけの角度)があれば施工が可能と言われています。
瓦棒とは、垂木に向かって芯木を取りつけ、長尺の金属鋼板を取りつける構造です。芯木の部分をキャップで覆う事で雨仕舞に優れています。
この芯木ですがおよそ450~600㎜間隔に設けられています。この間隔は補修時に使用する屋根材を選ぶ可能性もある為、チェックしておきます。
近年の金属屋根材は、錆びにくいガルバリウム鋼板(GL鋼板)を使用している事が多いのですが、15年以上前の瓦棒はトタンを使用していることが多いです。
トタンとは鉄板に亜鉛メッキをしたもので、およそ10年で錆が発生してしまいます。錆は金属屋根材にとって最大の弱点で、屋根材自体の耐久性を著しく低下させてしまいます。
ガルバリウム鋼板はおよそ20年は何もせずとも錆びないようですが、従来のトタンはそれよりもこまめに塗装メンテナンスを行う必要がありますのでご注意ください。
調査で発見したのは、表面の亜鉛メッキが剥がれた部分から錆の発生です。赤黒く見えているのは錆が発生し雨水によって流出している状態です。
錆は一度発生すると、周りの金属まで侵し、錆の拡大を進行させてしまいます。これは同じ素材に限らず、錆びにくいステンレス等にも影響を及ぼしますので、早めに対処しなければ悪化し続けます。
至るところで塗膜の剥がれと屋根材の錆びがあります。きっとこの錆の進行によって屋根材に穴あきを起こしたと考えられます。
雨漏りを起こしている屋根材の補修方法には、屋根葺き替え工事を推奨しています。
漏水を起こしたことで、屋根下地の腐食を起こしている可能性があります。
屋根カバー工法でも雨漏りを止める事は可能ですが、下地の補修を行う事はできません。
今回は屋根葺き替え工事で下地の確認、必要に応じての補強、そして新規屋根材で雨漏りのない屋根に仕上げていきたいと思います。
【屋根葺き替え工事】
工事に関しての打ち合わせ後、施工に入ります。まず足場を仮設し埃の飛散対策にメッシュシートを取りつけます。
屋根材を剥がすと見えてきたのは断熱材です。金属屋根材には断熱効果がない為、屋根材以外の場所で対策をしなければなりません。
※屋根材によっては断熱材と一体化しているもの(IG工業:スーパーガルテクト、ニチハ:横暖ルーフ等)もありますので、屋根材の特徴を比較し決めて頂くのも良いでしょう。
断熱材には穴が開き、屋根構造の垂木や母屋が見えてしまっています。実際に雨漏りを防いでいるのは黒いシートの防水紙(ルーフィング)ですが、屋根材の腐食によって、屋根の下地にここまで悪影響を及ぼす可能性もあります。
既存の屋根材は全て下ろし、屋根全体の補強を行いましょう。なぜ、断熱材の下に空間が見えていたのか、それはあるはずの野地板が劣化していたためです。
築20年を経過したところで下地の耐久性が低下してしまいますので、野地板の増し張り施工で強度を高めましょう。
ちなみに、長年に渡って雨漏りを起こしている場合は、野地板が雨水を吸い込みカビを発生している事があります。そのまま蓋をしてしまうと、新たな野地板の腐食や健康被害と、悪影響しか与えませんので張替で撤去していきます。
野地板は屋根に合わせ、9㎜・12㎜・15㎜の厚さのコンパネを張っていきますが、今後、太陽光パネルを取りつけたいな~と考えている方は要注意です。
太陽光パネルの設置基準では多くの場合、「野地板の厚さは12㎜以上」となります。事前の確認と今後の方向性に合わせ、使用する合板を決めていきましょう(今回は9㎜使用です)。
野地板設置後は2次防水の防水紙を敷き、谷板金やケラバの役物を取りつけ屋根材の設置準備を行います。
新規屋根材も瓦棒ですが、ガルバリウム鋼板の為、前回屋根よりも高耐久のものです。芯木を取りつけ、鋼板を芯木にあわせるように立ち上げていきます。この木材芯木にキャップを取りつけ防水機能を発揮します。
芯木を取りつけない芯木なしタイプの縦葺き屋根材もありますので、デザインと防水性で比較検討しお選びください。
頂点に棟板金を取りつけ屋根葺き替え工事は完了です。葺き替え工事で埃が付着してしまったので、水を流し綺麗に仕上げました。
今後、表面の傷は定期的に補修し、錆の発生する前に塗装メンテナンスを行っていきましょう。
【軒天張替工事】
屋根を補修し雨漏りを改善してからの軒天補修です。部分的に剥がし張替工事を行い、塗装処理をして表面保護を行います。
軒天にも増し張り工事や張替工事と方法は存在しますが、部分的な補修の場合は張替工事が段を作らず綺麗に仕上げることが出来るでしょう。
全体の傷みが気になる場合には、全体に増し張り施工をすることで、張替工事よりも費用を抑えてのメンテナンスが可能です。
ベニヤやケイカル板は吸水してしまうため、補修後に塗装保護をすることで長期的に綺麗を維持できるかと思います。
軒天の劣化が気になる場合でも、状態によっては屋根やバルコニーの防水の補修を先にしなければならない可能性があります。
必ず住宅全体の状態を確認し、補修工事を進めていきましょう。
記事内に記載されている金額は2018年12月12日時点での費用となります。
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