谷板金に経年劣化による錆びなどが見られました

今回のお客様の建物の谷板金は銅板で作成された板金材が使われていました。
銅板は耐久性に優れており、昔から屋根材や板金部材として使われています。

和風建築のお宅や社寺仏閣などに特に使用されていることが多いです。
耐用年数が長いため、長期間メンテナンスがいらない素材ですが、
年数が経過し経年劣化による不具合が発生している場合は、修繕が必要です。

早い段階での修繕ですと、工事範囲も最小限の箇所で済み、
費用も抑えることができますので、雨漏りなどに気がつかれた際はお早めに工事業者へ点検や修繕のご依頼をされてみてください。

今回のお客様もずっと不具合などなかったため、
谷板金の修繕は家を建ててから初めてとのことでした。

そもそも谷板金って何？？と思われる方がほとんどではないでしょうか？
屋根には色々な名称の部材が取り付けられ、一つの屋根として形になっていきます。

私自身もこの業界へ入るまで谷板金など全く知りませんでした。
谷の役割すらわからず、最初は「V」のような形をした屋根に取り付ける板金材と覚えていました。

谷板金は別名「谷樋」とも呼ばれています。
一言で言うと、屋根の上の雨樋です。
屋根の重なりあう傾斜のある箇所に集まった雨水を軒樋へとスムーズに排水させるための役割を果たしています。

谷板金に不具合が発生してしまうと、雨水の排水がスムーズにいかず、雨漏りの発生に繋がってしまうこともあります。
それだけ屋根で重要な部材の一つです。

既存の谷板金を取り外していきます

工事の際に、屋根から雨水が侵入してしまうのを防ぐため、天候のいい日に作業を行います。

谷板金の周りの瓦屋根を外していき、既存の谷板金を取り外す作業を行っていきます。

既存の谷板金を取り外し、アスファルトルーフィングを敷きます

既存の谷板金を全て取り外したら、アスファルトルーフィングを敷いていきます。
二次防水の役割を果たしています。
もし谷から雨水が侵入した場合に野地板へと雨水が入り込むのを防ぎます。

新たに設置する谷板金は自社の加工場で作成しました

今回施工する板金材は、自社の加工場にて建物の寸法にあったものを作成しました。
既製品にはないサイズも作成することが可能なため、
どんなリフォーム工事にも自信をもってご対応させて頂いております。

新たな谷板金を取り付けていきます

自社で加工し作成した板金材を取り付けていきます。
既存の谷は銅板でしたが、今回はお客様のご希望に合わせ、ガルバリウム鋼板の谷を取り付けました。

『街の屋根やさんいわき店』では、お客様のご予算やご要望にあわせた材料での工事をご提案させて頂いております。
御見積書を数パターン作成することも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

瓦屋根をもとの状態に戻し、完工となります

谷板金の設置が完了したら、瓦屋根をもとの状態へもどし、工事は完工となります。

今回の工事では、谷板金の修繕と一緒に、
棟瓦の取り直し工事もご一緒に行わせて頂きました。

漆喰を交換してあげることにより、ズレの補修や、漆喰の強度が復活し、雨漏りを防ぎます。

瓦屋根の雨漏りの原因箇所は多岐にわたりますので、
少しでも原因となり得る箇所はメンテナンスを行っておくのがベストです。

『街の屋根やさんいわき店』では、瓦屋根・金属屋根の工事に対応しております。
屋根の不具合などでお困りの際はぜひ一度ご相談ください。

メールフォーム、またはお電話にて承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。