更新日:2017年4月16日
瓦屋根のズレなどを修理する方法として、ラバーロック工法というシリコン系のコーキング材で瓦同士をくっつける工法があります。
瓦同士をくっつけることにより、強風時に瓦が飛ばないようにしたりズレが出ないようにする工法です。
大規模な屋根工事、屋根リフォームというわけではありませんので強風時に屋根材の飛散を防ぐ予防といったイメージのメンテナンスになります。
海沿いに面した風の強い地域などでは、ラバーロック工法が採用されるケースがあります。
短期間で施工ができて、そこまで高額なメンテナンスでもなく瓦の落下を防げると聞けば、すべての瓦屋根にラバーロック工法が採用されていても良いのではないか?と思われますが、
ラバーロック工法を積極的におすすめする業者は少ないように感じます。なぜ、ラバーロック工法をどの業者でもおすすめしないのでしょうか?
ラバーロック工法には正しい施工方法があります。
瓦屋根の重なり部分のすべてにシリコンコーキングを詰めてしまうと、瓦下のルーフィング材や野地板に湿気が溜まり劣化の速度を速めてしまう可能性があります。
間違った施工方法でのラバーロック工法は雨漏りの原因となります。
実際に雨漏りがあるとのご相談をいただき、点検にお伺いしたお住まいでは間違った瓦屋根のラバーロック工法を間違った方法で施工されていた状態で雨漏りが始まってしまっているようでした。
お客様からのQ&A
ラバーロック工法を行ってから雨漏りするようになりました
間違ったラバーロック工法の記事を紹介する現場ブログ
横浜市金沢区の屋根点検で瓦を誤った施工でラバーロックされていました
※上記の写真は間違った施工方法ではありません
また、どうしてもおすすめできない理由のひとつとしてラバーロック工法を使った飛び込み業者の杜撰な工事を行う業者が多いということがあげられます。
ラバーロック工法は雨漏り修理として提案する際には、他の屋根工事と比べてコストはそこまで大きくかかりません。
コストのかからない工事を雨漏り修理として、いかにも大規模工事であるかのようにふるまい高額な費用を請求する悪徳業者が一時期横行したのです。
その多くが、屋根に対する知識不足で間違った施工を行いお住まいの雨漏りを誘発したケースを当店では多く見てきました。
まるで、ラバーロック工法を行えば現在の雨漏りは止まるかのようなふれこみで営業を行う業者も多いのですが、
築年数が経過したお住まいでは雨漏りの原因として瓦の寿命がきている、野地板や防水紙が劣化しているなどの場合であればラバーロックを行ったとしても雨漏りが止まる可能性は限りなく低いです。
ただしラバーロック工法は正しい工法で行えば、突風の多い地域では有効なメンテナンスになります。
当店では雨漏り補修にラバーロック工法をご提案することはほぼありませんが、突風の多い地域の瓦の飛散防止のメンテナンスとしてラバーロック工法という施工方法があることはお伝えさせていただくこともあります。
瓦のラバーロック工法を行う業者はすべてが悪徳リフォーム業者というわけではありません。
間違った施工を行う業者があまりにも多いためにラバーロック工法は悪徳業者というイメージがついてしまっているように思えます。
当店ではお客様のご要望に沿った最適な工事をご提案させていただきます。瓦屋根のほか、お住まいの屋根のことならおまかせください!
ご相談は0120-989-742までお気軽にご相談ください。