茨木市 雨漏りした屋根の葺き替え工事【瓦⇒コロニアル】
大阪府 屋根葺き替え
【工事のきっかけ】
雨漏りがきっかけの屋根葺き替え工事です。
葺き替え前の屋根は土葺きの瓦屋根で、経年により下地が傷み、瓦が大きくずれて雨漏りの原因となっていました。
ビフォーアフター
施工前
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施工後
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屋根葺き替え工事の最初の工程は、既存屋根の解体・撤去です。
屋根職人が手作業で一枚一枚瓦をめくります。葺き替え工事の全工程の中でもっとも時間と人手の必要となる工程です。
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瓦をめくると瓦の下から大量の土が出てきました。これは、瓦を留めるために敷かれている「葺き土(ふきど)」です。
葺き土は本来、非常に粘着力にすぐれた粘土質の建材ですが、こちらの葺き土は経年によって細粒化し砂状に変わっています。これでは分厚く重い瓦をその場に留めておくことができません。
瓦を撤去したあとは、これら脆弱化した葺き土もすべて取り除きます。刷毛と塵取りを使って、屋根面に敷かれた大量の葺き土を土嚢袋に詰め込みます。
傷んだ葺き土は砂状なため周りに飛散しやすいです。そのまま屋根の傾斜に沿って雨樋にも蓄積します。
周囲に飛散した葺き土も丁寧に取り除き、また、窓に付着した汚れも心を込めて拭き取ります。
既存の屋根を撤去したら、新しい屋根を造るための建材を搬入します。まずは、傷んだ屋根下地をメンテナンスするための材料からです。
棒状の木材…傷んだ屋根面をフラットにするための材料で「胴縁(どうぶち)」とよばれる。- パネル状の建材(板
)…胴縁の上から取り付ける。「野地板(のじいた)」とよばれる。 - ロール状の建材…野地板の上から敷きこむ防水シート。「ルーフィング」とよばれる。
約40年もの間、大量の葺き土と重い瓦がのっていた屋根には「傷み」や「たわみ」が生じています。
そのため、新しい屋根材を施工する前には屋根の土台である屋根下地のメンテナンスが必要です。
まずは、棒状の木材(胴縁)を棟から軒先に向かって取り付けます。
胴縁の施工によって補強された屋根面の上に「野地板(のじいいた)」として設置するのが、構造用合板12mmです。
構造用合板は「屋根下地」や「床下地」など、構造上重要な部位に用いる目的で作られた建材になります。
事前に胴縁でたわんだ屋根面をしっかりと調整しているため、排水性にすぐれる適切な傾斜の下地面に仕上がります。
野地板の上から防水シート(ルーフィング)を施工します。屋根の先端から頂上へ向かって適切な重ね代をとりつつ丁寧に留めつけていきます。
ルーフィングがしっかりと施工されていれば、屋根に不具合が生じたとしても雨漏りに発展することは基本的にありません。
それは、ルーフィングが包み込むようにして雨水から屋根を守っているからです。
屋根から雨漏りする場合、このルーフィングに不具合が生じているということになります。
屋根材の表面には紫外線に強い「グラッサコート」が施されており、色あせが起きにくく耐久性にすぐれるという特徴も持ちます。
また、コロニアル遮熱グラッサの重さは一般的な陶器瓦の半分以下です。軽量なため、耐震性の面でも非常に優れています。
屋根に搬入したコロニアル遮熱グラッサを間配り(まくばり)します。
間配りとは、搬入した材料をそれぞれの使用箇所に配置する作業のことです。
こちらの屋根は連棟になっています。そのため、お隣り様の屋根との間に境目があります。
屋根を施工する上で特に気を付けなければならないのがこの境目です。「取り合い」ともよばれます。
取り合いは異素材どうしが合わさる部位のため、雨漏りの原因となる隙間が生じやすい場所でもあります。
そのため、取り合いは特に慎重で確実な施工が求められるのです。
上写真では、屋根と屋根の境目となる部分に「水切り板金」とよばれる部材を取り付けています。
十分な長さで施工したルーフィングの上からビスで取り付けた金属が水切り板金です。
水切り板金を適切に設置することで、雨水を浸入させないだけでなく、雨水を積極的に排水させるための仕組みを造ることができます。
雨漏りさせないことはもちろん、屋根を長持ちさせるためにも欠かせないのが水切り板金です。
軒先から棟に向かって、コロニアル遮熱グラッサを葺き始めましょう。
軒先には「スターター」とよばれる少し小さめの部材を設置します。スターターを施工しないままだと、雨水が内部へ浸入し雨漏りに発展します。
必ずスターターを取り付けてから屋根材本体を葺き上げていきます。スターターは「軒板」ともよばれます。
コロニアル遮熱グラッサを専用の釘を使って、一枚一枚丁寧に留めつけます。
屋根の形状に合わせて事前にカット加工したコロニアルです。
コロニアル遮熱グラッサを棟まで葺き上げたら「棟板金(むねばんきん)」の施工に入ります。
棟板金とは、屋根面と屋根面の合わさる部位に取り付ける板金のことです。
棟板金を取り付ける場所は強風による影響を受けやすいため、高い耐風性を確保しなければなりません。
棟板金の完成です。
棟下地には、職人が厳しい目で選び抜いた癖のない一直線の木材を使用しています。
上からガルバリウム鋼板の棟板金を被せ、サイドから内部の下地に向かってしっかりとビスを効かせたら、強風にも負けない丈夫な棟板金の完成です！
屋根葺き替え工事が完了です。
雨漏りの原因となっていた古い瓦屋根は、防水性・耐震性・耐風性にすぐれる丈夫な屋根に生まれ変わりました！
屋根が軽くなることで建物の重心が下に下がり、地震時の揺れが抑えられます。
また、軽い屋根材だからこそ耐風性を確保するための丁寧で確実な施工が欠かせません。
細かな箇所まで丁寧に雨仕舞(あまじまい)がなされた屋根は、今後も長く雨水や強風などからお住まいを守り続けてくれるでしょう。
とはいえ、屋根を健全に保つためにはプロによる定期的な点検が必要です。
弊社では葺き替え後も定期的にお伺いし、無料で屋根点検をさせていただいております。屋根の健康診断とお考え下さい。
ちょっとした不具合でも早めに対処することで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
茨木市で雨漏りや屋根修理のことなら、わたしたちに何でもご相談くださいね。施工後も末永くサポートさせていただきます！
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お客様からのご質問で多いのが「ちゃんと最後まで来てくれるの？」ということです。
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