更新日：2016年05月24日

君津市のお客様より「バルコニーの床がひび割れしているので見てほしい」との連絡をお受けいたしました。バルコニーのひび割れはずいぶん前から気が付いていたそうですが、今の所問題もないので今日まで放置していたそうです。バルコニーは屋外にあるため、仮に床のひび割れから雨水が入り込んでも屋内には問題ないと思いがちです。しかし、軒天を濡らし、さらにはそこから回り込んで木部を腐食させる可能性もあるのでそのままにするのは良くありません。

こちらが調査対象のバルコニーです。ぱっと見た感じでも長年使われているなとわかるほど汚れています（左写真）。そして排水口には土や葉っぱ、ごみなどが溜まっております（右写真）。このようになっていると排水がスムーズにされず、バルコニーの床に長時間雨水が溜まるようになってしまいます。当然床は濡れた時間が長いとそれだけ劣化を早めることになってしまいます。

床には大きなクラックが多数見られます。しかもクラック部分の周辺が白っぽくなっていますが、これは床材から石灰成分が染み出てきてこのように白く見えるのです。この状態になるにはかなり時間がかかるので、クラックが出てからずいぶん経っていることを物語っています。
今回の点検から、ウレタン防水工事を行い新しい防水層を一から作ることをご提案させていただきました。

■ウレタン防水工事

防水工事には数種類ありますが、バルコニーでよく用いられるウレタン防水工事を今回行います。その名の通りウレタンを塗って防水層を作るので、家庭用のバルコニーのように範囲がそこまで広くない箇所や複雑な形の防水に適しています。

上記写真は別の工事でのウレタン防水の様子です。
手順として、床を高圧洗浄などで汚れや苔を洗い流し、プライマーを塗布した後ウレタンを数回重ね塗り（左写真）します。そして仕上げにトップコートを塗ればウレタン防水工事は完了です。
今回は床のひび割れも補修しますので、高圧洗浄の後に補修材でクラックを塞いでからプライマー、ウレタン塗布という流れになります。

防水工事については専用ページで詳しく紹介しておりますので、バルコニーの防水工事をお考えの方はご覧になってみてはいかがでしょうか？