更新日：2016年03月25日

本日ご紹介いたしますのは、市原市の工場で行った波板交換に伴う事前調査の様子です。
市原市の海沿いは京葉工業地域とも呼ばれる工場地帯です。大・中を含めて沢山の工場がありますが、昔から運営されている工場の場合はかなり老朽化が進んでいるところもあります。今回の工事のご依頼をお受けした工場も経年劣化により度々メンテナンスを行っているそうですが、このたびは雨漏りにお困りとのことでお問合せをいただきました。

左写真がこれから雨漏り調査を行う工場です。屋根も外壁も波板で、このタイプは年数が経つと変色して写真のようなくすんだ色になります。変色だけであれば大きな問題はなさそうですが、劣化が進むとひび割れしてしまいます。
工場の敷地内にはソーラーパネルが設置されていました（右写真）。一般的なお住まいですと屋根に取り付けることが多いのですが、敷地に余裕があるならばこのように設置すると屋根に負担もありませんし、メンテナンスも楽になります。特に最近は新築だけでなく既存のお住まいの屋根にソーラーパネルを設置するケースも多いです。その際、屋根をしっかり点検しなかったことでソーラーパネル設置後に雨漏りしたり、設置から数年して屋根リフォームが必要になった時にソーラーパネルを一旦取り外すなどの手間がかかってしまう場合があります。ですので、屋根に設置をする際はかならず専門業者に点検を依頼することをお勧めします。

工場を中から見ると鉄骨は錆が浮いていました。耐久性には問題はなさそうですが、見るものを不安にさせてしまいます。本来であればこのような箇所も定期的に塗装を行う方が良いです。
続いて問題の雨漏りしている屋根の状況を確認します。屋根に上ってみると外壁以上に屋根の方が劣化が進んでいることがわかります（右写真）。何箇所か補修した箇所がありますので、過去にも数回手を入れているのでしょう。屋根材が劣化していると体重で踏み抜いてしまう危険がありますので、鉄骨が通っている箇所を歩くように気を付けます。

　
屋根材を近くで確認すると、表面がボロボロを剥がれてしまっています（左写真）。また、ボルトで固定している箇所は割れていますので、このような箇所から雨漏りしているのでしょう。
今回の調査の結果、雨漏りは屋根材の劣化が原因とわかりましたので、屋根材の交換をご提案いたしました。できれば屋根は全面的に葺き替えをしたいところですが、今は悪くなった部分だけの補修がご希望ということでしたので、ただちに工事の手配を行い雨漏りを改善したいと思います。
また、工場の改修工事は施工事例でもご紹介させていただいておりますので、そちらも合わせてご覧ください。
千葉県君津市　大型建築物　工場の雨漏りを屋根カバーで解消、雨樋交換、外壁塗装