市原市光風台にて縁切り不足による雨漏りをスーパーガルテクトでの屋根カバー工法で解消
【お問い合わせのきっかけ】
担当:神子
市原市光風台にお住まいのH様より「室内にまで雨漏りを起こしてしまったので見てほしい」とご相談をいただきました。前回の塗装メンテナンスは記憶に新しいようですが、その際には特に雨漏りを起こすような劣化に関して指摘は無かったようです。 点検にお伺いしたところ使用されていたのは化粧スレートです。今回は縁切り不足による雨漏りの可能性と屋根カバー工法の様子をあわせてご紹介いたします。塗装をご検討中の方は施工前にチェックしておきましょう。
担当:神子
ビフォーアフター
基本情報
- 施工内容:雨漏り修理 屋根カバー工法 足場
- 施工期間:約1週間
- 施工費用:詳しくはお問い合わせください
- 使用材料:スーパーガルテクト(Sシェイドブラック)
- 保証年数:10年
- ハウスメーカー:ハウスメーカー不明
点検の様子
調査にお伺いしたのは市原市光風台にあります2階建てのお住まいです。雨漏りに気付いたきっかけは天井クロスの剥がれだったようですが、気づくまで雨漏りを起こすような劣化や破損は無かったという事です。更には塗装メンテナンスを行ったばかりで、数年は何も起こらないと思っていたようです。
天井クロスには接着力が低下したことから継ぎ目部分の剥がれと照明周辺にはクロスのたわみも見られました。雨漏りに関係なく劣化でも同様の剥がれ等は見られますが、他の部分に雨染み等があれば注意が必要です。
こちらは雨漏りを起こしてから少し時間が経っているようでカビのような黒いものがみられました。季節にもよりますが雨漏りで濡れた建材にすぐにカビが発生してしまうこともあります。カビや埃は健康にも悪影響を及ぼし、敏感な方はアレルギーを発症することもあるため、尚更注意が必要です。
天井材に雨染みがあるという事はそこまでに雨水が通る経路、つまり小屋裏の束や梁にも雨染みがあるという事です。雨漏り後早急に補修すれば大きな問題は起きませんが、吸水やカビの発生が著しい場合は健康被害だけでなく、建物の寿命も著しく低下させてしまいますので十分注意しましょう。
問題の雨漏りを起こした原因です。天井からですので屋根から確認を行っていきますが、塗装したばかりの艶が綺麗な化粧スレートでした。著しい破損もなく一見雨漏りを起こすような状態には感じられません。点検時にはいくつか小さな屋根材の割れを確認しましたが、化粧スレート自体が雨漏りを完全に防いでいるわけではないため、これで雨漏りを起こすとは考えられません。
屋根からの雨漏りを防いでいるのは防水紙
化粧スレートもそうですが瓦も金属屋根材も多くの雨水をブロックしているものの、屋根材自体が雨漏りを防いでいるわけではありません。屋根材は本葺きと呼ばれ美観性向上と防水紙・ルーフィングと呼ばれる下葺き材の保護を目的にしています。つまり下葺き材(防水紙・ルーフィング)が傷んでいると屋根材をメンテナンスしても雨漏りを起こす可能性がありますし、屋根材が傷んでいても下葺き材(防水紙・ルーフィング)が問題ない場合は雨漏りを起こしません。ほとんどの雨水は屋根材が受け止めていますので気づきにくいのですが、実は屋根材を剥がしてみると防水紙が傷んでいたというお住まいも少なくありません。
雨漏りを起こす可能性として挙げられる部位として棟板金もあります。強風による釘浮きや変形が主な原因ですが、塗装時に継ぎ目はしっかりコーキング処理をされていました。また重なり部分にわずかな隙間はありますが、ガタガタしている様子もない為雨漏りの原因にはなりえないでしょう。ここまで見ると正しい塗装前の補修もされており経年劣化ではないか?と感じます。
一つ気になったのはスレート屋根材の重なり部分に細かくシーリング材が充填されているのです。ひび割れ補修にもシーリングを使用することはありますが、あくまで表層の補修程度で屋根材の重なりにシーリング材を充填することはまずありません。これは後程ご紹介しますがかえって雨漏りを起こしてしまいますので、DIYや応急処置でも施工しないようお気を付けください。
縁切り不足が雨漏りの原因に
屋根材を下から見上げるように確認した状態です。塗膜が屋根材を保護していることが確認できますが、同時に屋根材の重なり部に塗料が入り込み隙間をなくしていることも確認できます。他の部分にはタスペーサーが設置されている事が確認できましたが、このように塗料が隙間を埋めびっしり密着している部分も確認できました。
屋根材の重なり部分に皮スキを差し込んでみると強く接着しており、バリバリ塗膜が剥がれていきます。こちら実は誤った施工方法です。屋根材がほとんどの雨水を受け止めていることは説明しましたが、どうしても少しの雨水は屋根材の下部に入り込んでしまいます。その際に雨水が逃げられるように屋根材には隙間を設けておかなければなりません。しかし塗装やコーキング材で重なりを埋めてしまうと排水が出来なくなり、屋根材内部で毛細管現象が起きてしまいます。毛細管現象は雨漏りを起こしてしまいますので縁切りもしくはタスペーサーの設置が必要ですが、今回は逆の施工を行ってしまったのでしょう。
調査時に軒天塗膜の剥がれも発見しました。軒天は湿気がこもりやすいものの雨水が直接当たるような部分ではない為、劣化の速度が速い場合は注意が必要です。屋根で雨漏りを起こしている場合は軒天にも影響を及ぼす可能性があります。今回目立った雨染みは見られませんでしたが、シミや黒ずみがみられる場合は上部からの雨漏りも疑って補修を検討していきましょう。
ご提案内容
今回雨漏りを起こした主な原因は縁切り不足による毛細管現象の発生かと思われます。この場合縁切り作業やタスペーサーの設置で雨漏りを改善することもありますが、防水紙の経年劣化であれば雨漏りは改善しません。そこで今回確実な補修方法として屋根カバー工法をご提案させて頂きました。屋根カバー工法は既存の屋根材を撤去・処分することなく新規屋根材を施工できますので、コストを抑えることができます。
屋根材を二重にするため軽量な金属屋根材を使用しての施工ですが、雨音や熱の伝わり等を感じさせない仕上がりになる屋根カバー工法は金属屋根材に抱く不安を払拭させることができます。
品番・品目 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
仮設足場工事 | 229,750 | ||||
仮設足場 | 235.0 | ㎡ | 850 | 199,750 | |
メッシュシート | 1 | 式 | 30,000 | ||
屋根カバー工事 | 1,404,170 | ||||
スーパーガルテクト | 106.9 | ㎡ | 7,400 | 791,060 | ジョイントシール処理 |
粘着式ルーフィング | 106.9 | ㎡ | 1,700 | 181,730 | |
軒先唐草 | 53.4 | ㎡ | 3,200 | 170,880 | |
ケラバ板金 | 16.0 | m | 3,500 | 56,000 | |
棟板金 | 30.4 | m | 5,000 | 152,000 | |
雨押え | 15.0 | m | 3,500 | 52,500 | |
点検後のアンケート
- 工事を検討したきっかけは何ですか?どんなことで悩まれていましたか?
- 玄関の雨漏り
- 業者や工事会社をどのように探されましたか?
- インターネット検索
- 当社を知りすぐお問合せをされましたか?もし悩まれたとしたらどんなことがご不安でしたか?
- インターネットの情報を全部信じて大丈夫かと
- 何が決め手となり当社にお問い合わせをされましたか?
- ホームページの施工事例を見て
- 実際に当社担当者がお伺いしていかがでしたでしょうか?
- 細かく説明して頂き質問にも丁寧に答えてもらえた。ブルーシートを張って頂き助かりました。
施工の様子
工事を行うにあたりまずは安全性・施工性確保のために足場仮設工事を行います。工事を終わらせるまでに雨が降るとまた雨漏りを起こしてしまう可能性がありますので、あらかじめブルーシートと土嚢袋で養生をしておきます。
屋根カバー工法は既存の屋根材の上にそのまま防水紙と新規屋根材を設置していきます。ただし既存の棟板金は凹凸になりますので施工前に貫板含め撤去しておきます。
新たに使用する金属屋根材はIG工業のスーパーガルテクトです。従来のガルテクトより製品改良が加えられ、今まで海岸部から5㎞以遠しか保証されていなかったのですが、スーパーガルテクトは海岸部から500m以遠まで対象となりました。また保証期間も各項目ごとに5年程度延長され、更に安心して使いやすい金属屋根材となりました。
色はSシェイドブラック、Sシェイドブラウン、Sシェイドモスグリーン、Sシェイドチャコール、Sシェイドブルーの計5色でどの色もお住まいにあわせやすい色です。今回はSシェイドブラックを使用します。更に耐久性を求めている方、色あせしにくい屋根材をお求めの方はスーパーガルテクトフッ素もオススメです。
軒先から棟に向かって屋根材を嵌め合わせながらビス留めをしていきます。スーパーガルテクトは屋根材と断熱材が一体になっている屋根材ですので、金属屋根材に感じる「雨音がうるさい、寒い・暑い」等のデメリットを大きく解消してくれます。今回屋根を二重に仕上げる屋根カバー工事を行っておりますのでより快適な室内になるかと思います。
屋根材でカバー出来ない頂部は棟板金を取り付けます。まずは下地となる貫板を取り付け貫板を覆うように棟板金を設置します。重なり部にはシーリング材を充填し雨水の浸入を防止する他、固定力の強化を行います。他方面からの棟板金との継ぎ目もシーリング材で綺麗に埋め屋根材の施工は完了です。
雨漏りを起こしやすい箇所「屋根と外壁の取り合い」
雨漏りを起こしやすい箇所として、外壁と屋根の取り合い部分が挙げられます。これは外壁を伝った雨水が考えられるのに対し、屋根の取り合い部分に十分な防水処理がされていないことがあるためです。もちろん今回マスキングテープで養生を行い、屋根と外壁の取り合いから雨水が入らないようシーリング施工で防水処理を行いました。
屋根カバー工法完了後の様子です。スーパーガルテクトは独自のちぢみ塗装仕上げで上品で立体感のある印象を感じさせます。今回屋根リフォームを行ったことでしばらく大規模な補修は必要としません。しかし錆びにくい金属屋根材といえど傷がつくことで錆も発生する可能性もありますので、定期的なメンテナンスを心がけましょう。
私たち街の屋根やさんは今回10年の施工保証をつけさせていただいております。今後は隔年定期点検にお伺いし屋根に異常がないか、お住まい全体の状態に問題がないかを確認させて頂きますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
軒天塗装工事
足場を架設しているタイミングで軒天塗装工事も着手することといたしました。既に塗膜が剥がれている部分と剥がれかけている部分がありますので、まずは皮スキで剥がれかけた塗膜をしっかり剥がしていきます。この作業を怠ると塗り直しても旧塗膜と一緒に剥がれて台無しになってしまいますので、丁寧な下地処理を心がけます。
養生シートで塗料を付着させたくない外壁部分を養生してから軒天塗装を行います。今回使用したのは日本ペイントのケンエースです。耐水性に優れた塗料ですので湿気がこもりやすい軒天にも最適です。また防カビ・ヤニ止め・シミ止め効果に優れているため、黒ずみや汚れが気になっていた軒天を綺麗に仕上げお住まい全体の印象を明るくすることができます。
ローラーとハケを使用しての軒天塗装工事が完了しました。軒天に使用される建材は現在フレキシブルボードなどの耐久性に優れた素材が多く使用されますが、ベニヤやケイカル板というお住まいもございます。これらはあまりに吸水が進みすぎると、素材自体がボロボロと崩れてしまったり表面が剥がれてしまいますので張替が必要になってしまいます。劣化を防ぐにはまず塗装による塗膜保護が非常に重要です。定期的な塗装メンテナンスで軒天材の劣化を防ぐように心がけましょう。
最後にドローンでの全体点検です。雨漏りを起こしてしまった化粧スレートも金属屋根材で屋根カバー工法を行う事で雨漏りも解消、ブルーシートでの養生も不要となりました。完工確認当日はあいにく雨の降った後の為濡れた状態ですが、「雨の日に雨漏りしないかの心配がなくなり安心した」とおっしゃっていただきました。
私たち街の屋根やさんは外装工事を中心に行っておりますが内装等も承っております。今後気になる事がございましたらお気軽にお問い合わせいただければと思います。今後とも長いお付き合いの程よろしくお願いいたします。
工事を終えて
記事内に記載されている金額は2021年01月06日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。
雨漏り修理 屋根カバー工法 足場を終えて
市原市にお住まいのお客様に工事後のアンケートに答えて頂きました!
市原市 | 雨漏り修理 屋根カバー工法 足場
- リフォームを検討したきっかけは何ですか?どんなことで悩まれていましたか?
- 弊社をどのように探しましたか?
- 弊社を知りすぐにお問合せ頂けましたか?もし悩まれたとしたらどんなことがご不安でしたか?
- 何が決め手となり弊社にお問い合わせ頂きましたか?
- 実際に弊社担当者がお伺いしていかがでしたか?
市原市ではたくさんのお客様にご依頼をいただいております!
関連動画をチェック!
葺き替えよりリーズナブル!屋根カバー工法で雨漏り解決!【アメピタ!】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
このページに関連するコンテンツをご紹介