更新日：2023年04月05日

　八街市文違で、令和元年房総半島台風により「ベランダのポリカ屋根が破損した」とのご連絡をいただきました。風害など、建物が被災された場合、元の状態に復旧するために火災保険の使用が可能です。ただし、保険の種類にもよるため予め保険内容を把握されておくことをお勧めいたします。私達、街の屋根やさんでは、災害復旧工事について保険申請に対応しておりますので、ご不明な点などございましたら何でもご相談下さい。

現地調査にて破損状況確認

早速、屋根の点検を行ったところ、ベランダの波板が無残にも割れて飛散している状態でした。波板は代表的なものとして5種類あります。塩ビ波板・ガラスネット波板・ポリカ波板・カラートタン波板・ガルバリウム波板です。それぞれ特徴や適している用途があります。「ガラスネット波板」はガラス繊維のネットを挟んで強化した塩化ビニール素材です。カラートタンは金属製で以前より工場や倉庫の屋根によく使われている素材です。私たち、街の屋根やさんでは、点検等でお伺いする際は、新型コロナウィルスの対策予防として、マスクの着用・ソーシャルディスタンスを取り、安全に配慮しております。

波板について

　ベランダ屋根に使用されていたのは「ガラスネット波板」という素材でした。ガラスネット入りの波板は、塩ビ波板よりも強度はありますが、経年で紫外線や熱などの影響により変形したり、黄色っぽく変色してしまいます。また、劣化すると割れやすく、今回のように台風や強風等がきっかけで飛散する可能性が高いです。今回は、ガラスネット波板からポリカーボネート波板を使用した復旧工事をご提案しました。

ポリカーボネート波板

　ベランダ屋根だけの工事でも「高所作業」では足場が必要になります。火災保険に加入されている場合、台風被害の補修に必要な足場費用も申請できます。もしメンテナンスのタイミングと合うようでしたら、屋根や外壁工事なども併せて実施されるのもお勧めです。既存の波板をすべて取り外し、樋の泥やゴミなどをきれいに掃除してから新しい波板を取り付けます。「ポリカフック」でフレームに固定して完成です。最近は耐久性のあるポリカーボネート素材の波板が主流になってきています。ポリカ波板は衝撃に強く、物がぶつかっても割れにくいのが特徴です。また、紫外線などの熱にも強く優れた素材のため、長期にわたる使用が可能です。これから波板を張り替える場合には是非お勧めです。