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上益城郡嘉島町で屋根の棟板金が台風により剥がれ落ちる被害!棟板金が剥がれやすい理由や棟板金の修理方法を解説
更新日:2024年11月14日
こんにちは、街の屋根やさん熊本店です。
今回は上益城郡嘉島町にて台風被害を受けた棟板金の現地調査を行った様子をご紹介します。
棟板金は屋根の最上部に取り付けられる板金で、台風被害を受けやすい場所です。剥がれ落ちた際の被害も大きくなるため、普段からの点検・メンテナンスが重要です。
今回の記事では、
棟板金が剥がれやすい理由、
棟板金の修理方法についてもご紹介いたします。ぜひご参考ください。
今回お伺いしたのは、築年数が30年のスレート屋根住宅です。
詳しくお話をお聞きすると、
「台風の日、何かが落下する大きな音がしました。落ち着いてから確認すると、屋根の板金が落ちているのを発見しました。」
とのことでした。
被害を受けたのは屋根の頂上部分に取り付けられている「棟板金(むねばんきん)」と呼ばれる部分でした。
早速屋根に上って調査を行うと、
棟板金が剥がれ落ちている箇所が多数ありました。棟板金とは、屋根の頂上部分を保護する金属製の板です。
幸い、人的被害はありませんでしたが、もし通行人に当たっていれば大変な事故になっていた可能性もあります。
棟板金が剥がれたことで、棟板金の下地である「貫板(ぬきいた)」がむき出しになっている状態でした。
このような状態では、雨水が直接屋根内部に侵入してしまう可能性が高くなってしまいます。
棟板金を固定していた釘が屋根の上に残っていました。棟板金は釘の浮きが起きやすいため、元々釘が抜けかけており、台風をきっかけに剥がれてしまった可能性があります。
屋根の最上部に取り付けられる棟板金は、様々な要因により剥がれ落ちやすいパーツです。棟板金が剥がれやすい理由をいくつかご紹介します。
棟板金の熱膨張 | 日中の日差しと夜間の冷え込みの気温差により、棟板金が膨張・収縮を繰り返すことで、次第に釘が押し出されていきます。 | |
貫板の劣化 | 雨水や湿気により貫板が徐々に腐食し、釘の保持力が弱くなることで、棟板金の固定が不安定になります。 | |
釘の錆び | 鉄製の釘が使われている場合、錆付きで釘の体積が増え、釘穴が大きくなって抜けやすくなります。 | |
強風の影響 | 台風などの強風により、棟板金に上向きの力が繰り返しかかることで、釘が徐々に浮き上がっていきます。 | |
様々な要因により、棟板金は釘の浮き・抜けが起きやすく、台風被害を受けやすいと言えます。
剥がれ落ちた棟板金が通行人やご家族を傷つけてしまうことも考えられるため、定期的な点検・メンテナンスが重要です。
【参考記事】棟板金の交換・修理ガイド【事例・費用】も豊富にご紹介
お客様宅では、
長年棟板金のメンテナンスをされておらず、貫板にも若干の変色が見られました。
そのため今回の被害は、
貫板の劣化と熱膨張により釘が浮いており、台風をきっかけに棟板金が剥がれ落ちたと考えられます。
【参考記事】その台風による屋根への被災、予防できたかもしれません
棟板金の修理を行う場合、主に4つの選択肢があります。
応急処置 | ブルーシートやシリコン材などで一時的に対処する方法です。こちらの方法では根本的な解決にはならないため、できるだけ早い本工事が望ましいです。 剥がれた棟板金をブルーシートで応急処置した現場 |
釘からビスへ打ち替え | 貫板や棟板金の劣化が進行している場合はできませんが、浮きや抜けが起きやすい釘からビスに交換することで、棟板金の固定力を向上させる工事です。 棟板金の釘をビスに打ち替えた現場 |
貫板のみの交換 | 貫板が劣化しており、棟板金に折れや錆びがなく、再利用できる状態の場合、貫板のみの交換ができます。棟板金を再利用するため見た目はあまり変わりませんが、棟板金の固定力が復活します。 貫板の交換工事を行った現場 |
貫板・棟板金を交換 | 貫板と棟板金を両方新品に交換するため、費用は最も高くなりますが、耐久性が高く長い目で見るとコストパフォーマンスの良い工事方法です。 棟板金の交換工事を行った現場 |
棟板金が剥がれていると屋根の最上部が守られず、雨漏りやスレートの傷みなどの原因になります。
今回の現場では貫板も変色しており、屋根に残った棟板金にも劣化や浮きがあるため、棟板金と貫板の全面交換をご提案しました。
屋根の全面を新しい貫板・棟板金に交換する事で、屋根の耐久性が向上し、今後の台風にも強い屋根になります。
後日、お客様から工事のご依頼をいただきました。
▶
棟板金交換工事を行った様子
台風被害を受けた棟板金は火災保険が使えるケースがあります
棟板金が台風などの自然災害により被害を受けた場合、火災保険が適用される可能性があります。
火災保険には火災以外にも、「風災」「落雷」「雹災(ひょう)」など、様々な災害に対応しています。
ただし、被害から3年以上経過したもの、経年劣化による損害は対象外となります。
火災保険を利用することで、高額になりがちな棟板金の修理や交換にかかる費用負担を軽減できます。
棟板金のトラブルは、建物や近隣の安全性に関わる重大な問題です。
特に台風シーズン前には屋根の状態をチェックすることをお勧めいたします。
当店では棟板金修理も多数の施工実績があります。
「屋根から異音がする」「棟板金がぐらついている」「長年棟板金を点検していない」など、少しでも気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
▶メールでのお問合せはこちら(24時間受付中)
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電話 0120-989-742
E-Mail yane-kumamoto@dune.ocn.ne.jp
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