1. 擁壁の現状調査と下地処理

最初に行うのは、擁壁の現状調査です。

ここで特に注意するポイントは、ひび割れや表面の剥がれ、カビや苔の発生など、擁壁に生じた劣化の状態を細かく確認することです。
擁壁の状況に応じて適切な下地処理を行わないと、塗装の効果が十分に発揮されず、早期に劣化が進んでしまう可能性があります。

例えば、ひび割れが確認された場合は、専用の補修材を使用してひびを埋めたりUカット（Vカット）工事を行い表面を平滑に整える必要があります。

また、カビや苔が繁殖している場合は、高圧洗浄でこれらを徹底的に除去し、表面を清潔な状態にしてから塗装を行います。

特に、擁壁の表面に付着した汚れや脆弱な塗膜を取り除くことで、
新しい塗料がしっかりと定着し、長期間にわたって美しさと耐久性を保つことができます。

この下地処理は、塗装作業全体の基盤となる非常に重要な工程です。

2. 下塗り作業

次に行うのは、下塗り作業です。下塗りは、塗装工程において非常に重要な役割を果たします。

下塗りの主な目的は、上塗りの塗料をしっかりと密着させることです。
擁壁の表面に専用の下塗り材を均一に塗布することで、後の塗装作業の品質が大きく左右されます。

下塗りが不十分だと、上塗りの塗料がうまく定着せず、早期に剥がれやひび割れが発生する可能性があります。
専用の下塗り材を使用することで、塗膜の密着性を高め、塗装の耐久性が大幅に向上します。

この工程で丁寧に下塗りを施すことが、最終的な仕上がりを左右するため、慎重に作業を進めました。

3. 中塗り作業

中塗りは、塗装の厚みをつけ、擁壁に実際の色が見え始める工程です。

この段階では、美観の改善が目に見えて分かるようになり、お客様にも喜んでいただける部分です。
中塗りは、単に美しさを引き出すだけでなく、塗装の強度を高める役割も果たしています。

擁壁の広い面積にわたってムラなく均一に塗装を施すことで、塗膜の一体感が得られ、美観が整っていきます。

また、中塗りは上塗りをしっかりと定着させるためのクッション的な役割も果たしているため、
この段階での作業の正確さが非常に重要です。

職人が細心の注意を払って塗りムラがないように作業を行い、次の上塗りへと進めていきます。

4. 上塗り作業

上塗りは、塗装の最終仕上げとなる工程です。

ここでは、耐久性や防水性を高めるために、塗料をしっかりと塗り込んでいきます。
特に擁壁は、常に雨風にさらされる場所であるため、上塗りの工程でしっかりと防護機能を持たせることが不可欠です。

上塗りが不十分であると、雨水や湿気が擁壁内部に浸透し、再び劣化が進んでしまいます。
そのため、上塗り作業は非常に重要な工程であり、丁寧に時間をかけて行うことで、美しい仕上がりと長期間にわたる保護性能を実現します。
塗料を均一に塗り込み、塗膜の厚さを確保することで、最終的な仕上がりは見違えるほど美しいものとなりました。

5. 最終確認と仕上げ

全ての塗装工程が終了した後、最終確認を行います。

塗装面にムラや不具合がないか、細部までチェックし、必要に応じて手直しを行います。
また、工事の際に使用した道具や周囲の清掃を行い、現場をきれいな状態でお客様にお引き渡しします。
擁壁の塗装を通して、美観を大幅に改善し、耐久性も大きく向上させることができました。

神戸市垂水区での擁壁塗装工事は、お客様にも大変ご満足いただきました。
今後も、お客様の大切な建物を守り、長持ちさせるために、私たちは丁寧な作業を心掛けてまいります。
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