更新日：2017年10月08日

依頼のみを消化するリフォーム業者が増加しいるという問題

袖ケ浦市のお客様は室内に雨が浸入してしまい、お困りになっていました。

築35年程たつ和風の住宅です。お客様のお住まいは程好くお手入れがされていて、何処から不具合(雨漏れ）が生じたのか解らないくらい、綺麗に整備・メンテナンスが施されていました。外周りを約5年前にリフォームしており「大型リフォームとして、お金をかけてメンテナンスをしたばかりなのに、なぜこのような事態になったのか不安を感じてしまう」とのことでした。

リフォーム業者によくあることですが、言われたことしか施工しません。一般住宅程度のリフォーム業者は星の数ほどあります、免許がなくてもある程度の範囲なら軽度な工事として請け負う事ができるからです。一括の工事が、1.500万以下㎡数が木造で150㎡未満であれば、法律上免許はいりません。このようなことで、少し手に覚えがあれば、だれでも請負工事ができることが背景にあり、クレームの多い産業になっています。

競争率が高いという事は、「お客様は業者選びにいかに安いか」で決めてしまう方が増え、そのこともクレームとは無関係ではないようです。

お客様のご要望ではないけれどもお家を健全に保つために絶対にやっておくべき工事があります。それをご提案してしまうと、お値段も必然的に高くなり、仕事が取れなくなるケースも出てきます。よって、お客様から言われたことのみを工事し、外見だけ綺麗にして、これから先のお家全体のことを考え、ご提案をする業者が減り続けています。今回のケースも一部のことしかやらない、言われたことしかやらないという行為が、雨漏れの状況を招いたと言っても過言ではありません。言われたことのみを消化する業者の是非はともかく、お家を健全に保つために絶対にやっておくべき工事の助言くらいは絶対にすべきです。

天井の上の状況は見ることが出来ない！

天井のシミなどは、知らぬ間に付いていることが多く、一度気になったら目が離せなくなります。じゃぶじゃぶ室内に雨水が入り込んでいれば、誰でも気が付きますが、少量ですといつの間にかシミになっているなどの方が多く、突然のことでと思われがちですが、このような状況ですと、長い年月により入り込んでいたと考えるべきの方が良いでしょう。

木部などは、少量の雨漏れなどは吸収してしまいます。量が少なければ小屋裏の空間で乾いてしまうことが多く、これらは長い間、入り込んでいたことが考えられます。この様な状況では水分で木部の劣化が早まり、朽ちてしまっていること多く見受けられます。特に大きな工事へと発展してしまう危険性があります。

定期的にメンテナンスしていたのに…

常に業者を入れメンテナンスしていたと、安心しきっていたのですが、ここに落とし穴がありました。特に安請負をする業者は、言われた工事しか施工しないからです。お客様はほとんどの方が建築に関しては素人なのにも関わらずです。少なくともプロの意識を発揮して、重要な部分を見るべきです。調べた結果、瓦の下の防水紙がほとんど耐用年数を上回り、劣化していました。表面だけではなく肝心なことを見落としていたのでしょうか？

雨漏れの構造を知っていれば、プロなら確実に防水紙を確認するでしょう。雨漏れの原因はこれで分かりました。

今後のことを考えたご提案をいたします

外見は本当にきれいで、築年数を迷わせるくらいの状況でした。外回りは問題は無く良かったのですが、防水紙を張り替える必要があります。まず瓦を全て一度屋根からおろし、下地を新規にする必要があります。瓦は50～100年以上耐用年数があると言われていますので、不足分を足し元に戻せるため、再利用できます。屋根材で再利用ができるのは、瓦だけです。長い年月でも劣化しにくくエコともいえる日本の技術ですね。

今後、数十年は使用する建物ですので、肝心な所を直してこの先も安心し続けられる生活を送りましょう。

ご相談は0120-989-742まで。