更新日：2016年06月10日

船橋市のお客様から雨漏り調査のご依頼を頂きました。天窓、いわゆるトップライトと言われるものですがそのあたりからの浸水ではないか？というのがお客様の予測でもありました。どのような状況になっているのかを早速見ていきましょう。外観からは屋根の状況は全く見ることが出来ません。まずは内部の雨漏りの状態を見させて頂きました。

屋根勾配なりの天井仕上げになっている部屋の天井面にタルキに沿ったシミが発生しています。軒先側にあたる窓際の壁のクロスは雨漏りの影響で剥がれかけてしまっています。写真上部に写りこんでいるのがトップライトの枠です。雨漏りの痕跡はこの下に集中しています。

玄関側の外観はご覧のような状況で屋根の様子は見ることができません。塔屋の瓦の形状からS型瓦であることはわかりました。裏手の隣家様の許可を頂いて屋根にのぼることが出来ましたので屋根の点検をいたします。トップライトが二個ついていますが問題のトップライトは開いている方です。瓦が割れてしまっていたりずれてしまっているような形跡は見られません。

棟は少しゆがんでいるようにも見えますが雨漏りを起こすような漆喰の剥がれなども確認はできませんでした。

トップライトの廻りは瓦が釘でしっかりと留まってしまっているため確認できるところとできないところがありましたがトップライトの下二段目から三段目の瓦を少し持ち上げてみると多くの浸水があるようで瓦桟がかなり腐食しているのと防水紙がかなり濡れているのを確認することが出来ました。トップライトの上側の瓦の下は若干の水の跡は有りましたが瓦桟が腐食することもなく大きな影響は受けていないことがわかります。お客様も睨んだ通りトップライトの下側の納まりの関係で雨漏りを起こしてしまっている可能性が高いと判断いたしました。解決策はトップライト廻りを重点とした部分的な葺き直し工事となります。瓦を外していくことでより確実な漏水原因が特定できそうです。