更新日：2017年10月11日

雨漏りが始まり、一時は「屋根葺き替えをしなければならないのか」と悩んでいたけど、漆喰詰め直しと屋根塗装で済んだというお客様の例をご紹介します。お家の異常を見つけた時、いかに初期対応が大事かという事例です。

きっかけは「先日の雨で天井に10cmくらいの膨らみができてしまった。おそらく雨漏りなので、屋根葺き替えを検討したい」と市原市にお住まいの方からのご相談でした。｢雨漏りを何とかしてほしい｣というご相談は多いのですが、いきなり屋根葺き替えを検討しはじめるお客様はかなり珍しいのです。雨漏りにお悩みのほとんどの方は「できるだけ費用をかけたくないけど、最悪の場合は大規模な屋根リフォームも仕方ない」と考えています。しかし、屋根以外からの雨漏りも結構、多いのです。市原市のお客様の雨漏りは屋根葺き替えを検討するほど酷いものなのか、それとも屋根以外からなのか。いろいろと心配です。

雨漏りの原因となるきっかけは半年くらい前からあった

雨漏りしたということで小屋裏を見させてもらいますと、確かに雨染みはありましたが小さく、雨漏りしはじめてから、日が浅いことが分かります。変色はしていますが、小さいものであり、腐食もしていません。

お客様に詳しいお話をお聞きしたところ、半年くらい前に庭に白い軽石の欠けたようなものが落ちていたそうです。その数ヵ月後、今度は茶色の植木鉢が欠けたようなものが落ちていたそうですが、数日前にちょうど植木鉢を割ってしまったため、よく見ずに片付けてしまったそうです。そして今回、また白い欠片と茶色の欠片を発見し、「屋根の瓦と漆喰なのではないか」と気付いたそうです。それらを見てもらうため、お客様は保管されていました。

屋根を点検してみると、漆喰がさまざまなところで欠け、屋根の上に転がっています。セメント瓦の屋根で屋根塗装も必要な状態です。棟の歪みもないのでこれならば漆喰を詰め直して、屋根塗装で充分でしょう。お客様に『屋根葺き替えするほどではありません』とお伝えすると、「本当に。良かった、それだと助かるわ。」とおっしゃっていました。

お庭に落ちてる意外な物、お家の部材かもしれません

お客様が弊社ではなく、他の業者にお問い合わせをしていたらどうだったでしょうか。おそらくですが、漆喰詰め直しと屋根塗装ではなく、屋根葺き替えをそのまま提案したのではないでしょうか。お客様が屋根葺き替えを検討しているのなら、それも間違ってはいないのかもしれません。ただ、弊社ではお客様にできるだけご自分のお住まいの状況を理解してもらい、その上で最適な選択をしてほしいのです。

こちらのお客様がラッキーだったのは傷みが激しくなる前に「屋根からの落下物ではないか」ということに気付いたことと、新築時の施工がしっかりしていたようで雨漏りがはじまっても軽微だったことです。このまま放置していたら…　まず屋根の棟が歪んで積み直しが必要になるでしょう。おそらく瓦も落下してきて、雨漏りも酷くなるでしょう。そうすると本当に屋根葺き替えをしなければならない状態になっていたでしょう。お家の異常を察知したら、放置してしまうことは厳禁なのです。より費用がかかるようになることは誰の目にも明らかです。

庭に見慣れないものが落ちていて「もしかしたら…」と思っても、リフォーム業者に連絡するのはなかなか敷居が高いのではないでしょうか。弊社ではそういった方に対し、無料点検をご用意しております。貴方の大切なお家を守るためにぜひ、ご利用ください。

漆喰の詰め直し、瓦の一部差し替え、屋根塗装をすれば、屋根はすっかり元通りになります。屋根に不安がある方はその不安と屋根の傷みが酷くならないうちに専門業者に相談するのが一番です。ちょっと心配という方は深刻な不安になる前に街の屋根やさんにご相談ください。