更新日:2017年09月22日
横浜市栄区でも台風18号の被害がありました。風に煽られ板金が外れバタバタと音がしていたようです。今まで聞いたことのない音が屋根から起こると、不安に思いますよね。
しかし、お問い合わせを頂いた時にも「屋根のてっぺんの板金が…」と名称を知らないという方も多いです。
スレート屋根の頂点に取り付けられた板金を棟板金と言います。棟板金は釘で固定されていますが、経年により徐々に釘の抜けや浮きが起こり外れてしまう事があります。
落下はしていないものの、半数以上の釘が抜けていますので外れてしまうのも時間の問題です。
棟板金の下地になる貫板も釘が抜け、かろうじて雪止め金具に引っかかっています。落下していないのが不幸中の幸い、何かにぶつかったりと大きな被害になる前に交換工事を行っていきます。
風災による棟板金の交換補修は火災保険や共済の補償が適用になるケースがあります。詳しくはこちら→火災保険で補修を行った事例
今回も火災保険を利用し補修を行いますが、補修内容を若干変更し住宅に付加価値を付けていきましょう。
まず気になる点としては、こちらの住宅には屋根裏換気が取り付けられていませんでした。近年の高気密・高断熱住宅では冬は結露の発生・夏は室内温度の上昇と木材の乾燥、と屋根裏にこもった空気が様々な影響を与えます。
屋根裏の湿気や熱気を排出するために、今回は棟板金交換工事のタイミングに合わせて換気棟を取りつけました(換気棟の取りつけは自己負担です)。
換気棟は軒先換気と組み合わせることで換気性能はおよそ2倍になるとも言われています。有孔板での張り替えや軒天換気口を取りつけるだけですが、充分に効果を発揮します(軒天工事も自己負担です)。
当初の目的は棟板金の補修でした。棟板金補修のみであればもしかしたら自己負担もなく補修が可能だったのかもしれません。
しかし、今回自己負担を最小限に抑え屋根裏換気2箇所を取り付けることで、住宅内が快適になったとお客様の声がございました。
もちろん変化を実感する方・しない方で差があるとは思いますが、小屋裏の空気を循環させることでお住まいの快適さを維持することに繋がります。
風災被害の補修にあわせて、ぜひご検討してみてはいかがでしょうか?
記事内に記載されている金額は2017年09月22日時点での費用となります。
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