更新日：2015年11月06日

木更津市のお客様より「屋根が傷んできたので点検してほしい」とのご依頼がありました。
以前屋根塗装を行ってから、かなりの年月が経っておりますので状態が危ぶまれます。

屋根に上って全体を撮影したものが左写真です。表面には苔が全面に生えており非常に滑りやすい状態です。立地的にも周辺に集合住宅がありますので、日当たりの悪さから苔が生えやすい状況のようです。しかし、苔が生えやすいのは日当たりの悪さだけでなく、屋根材表面の塗膜が劣化している証拠です。塗膜が経年により劣化し、本来あるべき防藻性が失われ苔が生えやすくなっていると考えられます。

さらに近くで屋根を確認すると、スレートのひび割れが随所で見られました（左写真）。屋根は夏の紫外線や風雨の影響を強く受けますので、それらから保護するために塗装をするのですが、その塗装が傷んでいることからスレート自体にも劣化が進んでいるのです。スレート表面の塗膜を近くで見ると、塗膜の浮きや剥がれて下地が露出していました（右写真）。塗膜の傷みであれば屋根塗装を行えばよいのですが、屋根材自体も大分傷んでいるので塗装では原状回復は厳しいでしょう。

スレートの一部が外れていました（左写真）。スレートが外れた下には防水紙があるので、直接屋内に雨水が入ってくることはありませんが、この状態になってから時間も経っていることで防水紙も傷んできています。

今回の点検から、屋根の状態として塗装ではなく屋根カバー工法をご提案いたしました。屋根カバー工法とは今の屋根に新しく屋根を乗せる工法です。屋根葺き替えと比べて廃材が少なく、工期が短いことから費用的にもお安くなります。現在はスレート屋根ですが、カバー工法で使用する屋根材は金属製のヒランビーをご提案いたしました。どうしても今までよりも屋根の重量が増えてしまう屋根カバー工法ですが、金属屋根材は軽いのでカバー工法に適した屋根材といえます。街の屋根やさんではヒランビーだけでなく様々な金属屋根材を取り扱っておりますので、お気軽にお問い合わせください。