更新日：2017年10月19日

富津市のお客様から「以前から雨漏りしており、それが最近になって酷くなり、困っている」とご相談をいただきました。「最初の頃は大雨でも室内に浸入してくるのは少量だったが、現在では少量の雨でも天井に染み出てて来てしまうようになってしまった」そうです。恐らく、雨漏りに気付く以前から室内へは雨水が浸入していたのではないでしょうか。

外壁に鋼板の壁を設置したばかりということで、「家に対する悩み事が一つ減った」お喜びになっていた矢先のことだそヴてす。

室内の天井の雨染みに気付かされた雨漏り

室内に入り込んだ雨漏れの跡は調査時に乾いており、以前に入り込んだものか、最近ものなのか、判断が出来ませんでした。木部の腐食具合から想像すると、かなり前から入り込んでいたようです。木部を打診してみますと、軽い音がします。木部の劣化が進んでおり、強度が落ちている証拠です。中身の繊維が膨張して、すかすかの状態になっているのです。

天井の染みの状況にも様々あります。この染みは明らかに雨水が柱を伝って出来たものです。天井に雨水がそのまま落ちてきたものではなく、何かを伝わって出来た染みです。これらの情報から予測を立て、調査を進めて行きます。

雨漏れ個所の特定

雨水が浸入していると思われる場所付近の調査をします。まず、屋根の上にあがり、怪しい所を徹底的に調べます。瓦屋根でしたので、瓦を外して状況確認をいたしました。壁際には水切りの板金が入っていますが、鳥の巣や草木が多く溜まっており、それが雨漏れの原因になっています。

水切りは壁際と瓦の取り合いの部分にはどうしても隙間ができてしまうため、その隙間から雨の浸入を防ぎ、速やかに雨水を屋根外へ排出する役目があります。堆積物も溜まりやすく、放置していると水たまりなどが出来てしまう事もあります。いつまでも水気を帯びてしまいますと、板金の腐食や小さな穴などから雨水が室内に入り込むことが、多々あります。

雨漏りの原因の追及

柱付近からの雨漏れでしたが、いずれも浸入しているのは水切り板金の付近でした。恐らく板金の劣化や堆積物が原因でしょう。風向きの影響で入り込んできているという雨水でしたが、一年を通すと多く入り込む時期と少なく入り込む時期とがあり、弱い雨でも入り込んでいたのでしょう。

ただ100%とは言えません。やはり乾いてしまっているので、場所を確実に特定するのは困難でした。特定場所を絞っていくには散水試験を実施するのが最適だと思われます。

ご相談はフリーダイヤル0120-989-742にてお待ちしています。