更新日:2017年10月19日
横浜市旭区のG様邸です。9月末に「漆喰の剥がれが気になり雨漏りをしないかが心配…」とご相談を頂いており、無事に雨漏りを起こす前に漆喰補修工事が完了いたしました。
きっかけは台風直後に玄関前に漆喰の固まりが落ちていたことで、屋根の補修を検討されていたようです。
屋根での漆喰の役割は、瓦の固定と棟の内部泥の流出防止で、瓦屋根の雨漏りも防いでいます。
近年では乾式工法として、漆喰ではなく乾式面戸シートで棟を形成することで屋根の軽量化を図る施工も増えてきておりますが、昔は特に瓦と漆喰は切っても切れない関係だったのではないでしょうか?
乾式工法が注目されている理由
もともと瓦屋根の下地には断熱と重量増加を目的とした葺き土工法でした。しかし、瓦の固定が難しく地震の際に落下してしまいました。そこで桟木を用いる引っ掛け桟工法が主流となり屋根も軽量に仕上がりました。
更に大地震の際に住宅全体の耐震性が問題視され、屋根外壁共に軽量にすることにより住宅の負担軽減が図れるとされました。
しかし瓦自体が重たい為どこで軽量化を図るのか、それが棟部分です。泥や漆喰を使用しない乾式面戸シートでの施工は、屋根を大幅に軽く仕上げることに成功しました。
まだまだ普及率は高くはありませんが、このように屋根を軽量にすることも出来ますので、気になる方はお気軽にご相談ください。
築27年、一度10年前後で補修工事を行ったようですが、大地震や日頃の天候・台風の影響で、硬くなった漆喰が剥がれてしまったようですね。
漆喰が剥がれることで瓦の固定力が弱くなり、棟の崩れや瓦の落下を引き起こします。
更に雨水は棟の内部に浸入しやすくなり雨漏りの原因にもなります。このような事になる前に漆喰の補修工事はしておくと良いですね。
補修前の状態です。漆喰は本来一度施工すると20~25年は持つと言われていますが、立地や自然災害の発生によって大きく前後します。
ひび割れが目立っていたり、浮いているような漆喰に詰め増し工事を行っても、一緒に剥がれてしまうため既存の漆喰を剥がす漆喰詰め直し工事が必要です。
漆喰詰め直し工事をすることによって、雨漏りを防ぐだけでなく、瓦の固定・住宅全体の美観性も良くなります。
施工後の漆喰の状態です。漆喰の原料が消石灰で白色の為、時間が経つと徐々に白色になっていきます。漆喰があることによって、瓦の動きは少なくなり、ずれや落下を起こしにくくなります。
誤った施工(漆喰の盛り過ぎ、不適切な詰め増し工事など)を行うと却って雨漏りを起こしてしまいますので、しっかりと専門家にお任せください。
瓦屋根のメンテナンス、補修工事のご相談、または瓦から軽量屋根材への変更等、お困りのことがございましたら街の屋根やさんへお問い合わせくださいませ。
記事内に記載されている金額は2017年10月19日時点での費用となります。
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