君津市|築100年の蔵、二階の荒床をフローリングにリフォーム
更新日:2017年04月27日
君津市で築100年という蔵のリフォームをしています。室内もだんだんお部屋の形になり、今回は仕上げ床材としてフロアを張りました。
お部屋の床は荒床仕上げになっており、梁や束に直接荒床を敷きならべてありました、当時は釘しかなく、ほとんどの板が不揃いで床なりがしている状態でした。蔵の作りは床材も構造体として使用しているため、無闇に取り除くことはできません。蔵は柱一本一本が全て通し柱で、床材は間で離れや隙間を開けないため、構造体の役割も担っています。
既存の床が構造体の役割を持っているので、剥がしてしまうと弊害があります。そこで、これまでの床の上にもう一段、床を新調しました。いわば二重床になります。荒床には下からの隙間風が上がってこないように断熱材のスタイロホーム(発砲材)を設置いたします。スタイロホームは断熱効果だけでなく、遮音性にも優れているため、響いてしまう音なども軽減してくれます。根太材を水平に設置して軸組みします。人間の平衡感覚はかなり優れているため、斜めの場所で生活していると体に異変を感じるようになってしまいます。そのようなことが起こらないよう、レーザー水平器で検出してミリ単位の誤差も修正します。
床の仕上げ材にはPanasonicのジョイハードフロアーADYを貼りました。お客様のご要望で、色はスモークオークで木目柄を使用しております。スモークオーク色はパナソニック製品の中で一番色の濃いものになります。色は仕上がりを大きく左右するため、かなり気を使います。濃いものはお部屋が引き締まって見え、高級感も出ます。ただし、濃い色は埃が目立つため、お掃除が大変ではないかとお客様から質問をいただくことが多々あります。確かにホコリなどが実際に目立ちますが、逆にホコリが見えやすく掃除がしやすいので清潔を保ちやすいというお客様もいます。壁の色との兼ね合いもありますから、難しいところです。カタログなどから選ぶときは床材、壁材と単体で写っているものではなく、床と壁が1枚の画像に写っているものから選ぶと間違いは少なくなるでしょう。こうした床の色、壁の色で悩むのもリフォームの楽しいところです。
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