更新日:2015年7月25日
屋根のリフォーム店で働くようになり、屋根の形状や工事の仕方などを毎日目にしているせいか街を歩いているとなんとなく住宅に目が行ってしまうようになりました。
そんな中で、私が一番気に入っている屋根材が瓦屋根です。なんだか時代と逆行している気はしますが、やはり見慣れた瓦屋根が一番しっくりと来るのかもしれません。
機能性や価格面などから現在は瓦屋根から金属屋根へ葺き替えを行う方が多いです。もちろん、昔の金属屋根と比べて現代の金属屋根は性能に優れ軽い素材のため地震に強いといったメリットがあります。
機能性を見れば屋根材を選ぶなら、金属屋根はおすすめの屋根材です。しかし、私は瓦屋根の見た目がやはり好きです。見慣れているのに空きのこない景観は家に帰ってきたなぁとどこか懐かしくて落ち着きます。
そこで、本日は瓦の形状についてご紹介したいと思います。
1、粘土瓦(
その名の通り、粘土質の土を使った瓦です。成型し、およそ1000℃~1250℃ほどで焼いた瓦になります。
日本瓦や和瓦と呼ばれることもあり、粘土瓦は陶器ですので耐久性が高くメンテナンスも基本的には不要です。すこし古い田舎の住宅などでは良く見かける瓦ですね。
しかし、他の屋根材と比べて重く耐震性に劣り、漆喰部分には定期的なメンテナンスが必要となります。
その中でも形に特徴を持った瓦で分けていきます。
・J型・和形
日本で昔から作られている波型の瓦です。和風瓦の中では最も良く目にするタイプの瓦なのではないかと思います。美しい湾曲は一般住宅はもちろん、アパートやマンションに採用されることも多く、日本建築には欠かせない屋根材の一つです。
・F型・平板瓦
長方形の洋風様式の瓦です。近年、日本建築様式の洋風住宅で多く採用されるようになってきました。凸凹や波型を極限まで抑え、すっきりとした印象を受けます
・S形・スパニッシュ瓦(洋瓦)
S字状にに波型が特徴的な瓦です。西洋風の住宅に良く似合い、個性豊かにさまざまな配色を出せるのが魅力的です。
まだまだご紹介できませんでしたが、瓦だけでも様々な形状と種類があります。瓦屋根の住宅に住んでいる方はぜひ、ご自宅の瓦がどのような種類の瓦が使われているかを確かめてみると良いかもしれません。
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