更新日:2015年7月16日
物には必ず流行りや廃りがあり、その時代によっての価値観は様々です。もちろん、住宅にもその時代の流行り、廃りがあります。しかし、流行にとらわれずいつの時代にも使われ続けているものがあれば、それはまさしく本当に良いものと言えるのではないでしょうか?
そういった意味では日本の建築文化として、1000年を超え、現在も使われている漆喰は流行に左右されない価値を持ったモノだと言えるのではないかと私は思います。
漆喰と言えば、当店ではやはり瓦屋根の漆喰工事などが主立ってあげられますが、他にも外壁や内壁などにも漆喰が使われている事があります。特に内壁材は最近の主流はやはりクロスになりますが、最近では無添加住宅や自然素材の家など無垢材を使った住宅の流行からか漆喰の壁の暖かい雰囲気が好評を得て漆喰がひそかなブームになりつつあります。
当店で漆喰に関して最も多くご相談をいただく内容は瓦屋根の漆喰の劣化です。
昨日DIYについてのブログを書きましたが、瓦屋根の漆喰についてのDIYはおすすめができません。ご自身の住宅を自分自身で守るというのは素敵なことですが、まずは屋根に上り作業をするということは文字にすると簡単なように見えますが、実際は非常に難しい問題です。
高所での作業は危険が伴います。私も実際に自分の家の屋根に上ったことがあるのですが、普段全く屋根に上る機会などありませんでしたので屋根に上るだけでも精一杯で、とても屋根の上でなにか作業をするなどは考えられませんでした。
さらに、屋根に上ったことにより瓦を割ってしまったり、漆喰を塗りすぎて新たに雨漏りの原因にもなります。DIYによって、逆に雨漏りを引き起こし余計な出費を増やしてしまう可能性があるため、漆喰工事は業者に依頼するのが一番です。
漆喰のメンテナンスの頻度はおよそ15年に1度です。しかし、お住まいの地域や漆喰を施工した職人の技術によって目安の15年より短くなることも長くなることもあります。
漆喰にひび割れや崩れなどがあれば、その都度メンテナンスを行うことでトータルコストを抑えることができます。
日本人であれば馴染み深く、古くから使われ続けている漆喰は伝統的な建築材料としてこれからも長く使用され続けていくと思います。
新しく便利なものが次々の生み出されていく中で先人の技術の高さを見習い、お客様の大切なご自宅を守るためにより良いご提案、より良い施工を私たちスタッフも日々心がけたいとおもいます。
屋根のことに関してご不安な点・ご質問などがありましたらお気軽に0120-989-742までご相談ください。