【お問い合わせのきっかけ】

ビフォーアフター

【点検の様子】
ますば現在の屋根の状況を確認します

 

2年前に棟板金を全交換したというだけあって、板金自体はサビもなくキレイでしたが…　ところどころな変な部分が見られます。
棟板金と屋根材の間にコーキング(隙間を塞ぐ充填材)されています。もちろん隙間は狭い方が良いのですが普通、コーキングで密閉してしまうような施工は致しません。水分を蒸散させるため、ある程度の隙間は必要なのです。
ところどころ、水分を蒸散させるため以上の大きな隙間ができてしまっています。

 

写真左奥へ伸びている板金を見てください(左写真)。普通、板金というとできるだけ長く使い、継ぎ足しなしで施工します。もちろん、長さにも限りがあるので、足りない部分は足しますが、継ぎ足し部分が多くなると、雨水が浸入してくるポイントも増えますので、できるだけ避けます。
通常、3つの板金の合わせ目はコーキングされていますが、何故かされていません。端の部分にはコーキングされているようですが、板金の加工が雑です。

 

続いてはお部屋の様子です。天井だけでなく、壁に大きなシミができています。長い間、雨漏りしていたことがうかがえます。
他の部分にもシミができていました。複数の箇所から雨漏りしているようです。

 

小屋裏(屋根裏)の様子です。至るところに雨染みができています。屋根裏には電線が配線されていますので、水分の経路によっては漏電する可能性もあります(右写真)。 

雨水にさらされたため、断熱材が汚れています。毎日、天気を心配し、かなり不安な日々を過ごされていたでしょう。このまま放置しておけば、柱などが腐食し、お住まい自体がダメになってしまいます。

【屋根カバー工法】
雨漏り箇所が複数ありましたので、屋根カバー工法をご提案しました。

 

最初に棟板金を撤去します。この時、また変な施工を見つけることとなりました。
貫板が防水紙で被われていました。完全な間違い工事というわけではないのですが、このような工事をする業者は少ないです。普通は貫板を防水紙で覆うことはしません。  

貫板を撤去したところです(左写真)。劣化して穴が開いている部分もありました。ここも雨漏りの原因だったと思われます(右写真)。

【防水紙の敷設】
屋根全体に防水紙(アスファルトルーフィング)を敷いていきます

 

屋根の全ての面を被うように防水紙を敷いていきます。万が一、屋根から雨水が浸入してきても、この防水紙が建物内部への染み込みを防ぐのです。
敷き終わりましたら、棟の部分に貫板と板金を取り付けるための下地を設置します。

【金属屋根材の設置】
ガルバリウム鋼板製の屋根材、横暖ルーフきわみを設置していきます。

 

屋根は軽いほうが耐震的に有利です。一般的な屋根材で、もっとも軽いのが金属製のものです。今回は耐蝕性にも優れたガルバリウム鋼板製の横暖ルーフきわみをお選びいただきました。

【貫板の設置】
棟板金を固定するための貫板を設置します。

 

これまでは材木を貫板として使っていましたが、最近はプラスチック樹脂製のものが出回っております。木材に較べて、劣化に強く、腐食しにくいのが特徴です。釘ではなく、これまた腐食に強いSUSビスで固定していきます。

【棟板金の設置】
加工しながら、棟板金を設置していきます。

 

棟の部分に板金を設置し、固定していきます。調整が必要な場合は切り込みなどを入れ、板金同士や屋根材とぴったりとフィットするよう加工します。まさに職人の技の見せ所です。 

棟板金はお住まいの高い位置にあるため、もっとも風の影響を受けやすい部分です。強風時にも安心して生活できるよう、しっかり固定していきます。

【コーキング処理】
板金と板金の合わせ目にコーキングします。

 

板金と板金の合わせ目から水が浸入してこないようにコーキングを行います。テープで養生した後、コーキング材を充填します。固まったら、工事の終了です。

【工事完了】
屋根カバー工事が完了しました。

 

雨漏りの心配のない屋根となりました。これで安心して生活できると思います。

【工事完工後】

2年前に行われた棟板金交換工事の詳細が分からないので何とも言えないのですが、間違った施工の痕跡が残っていたのは事実です。「30年は大丈夫」という根拠はなんだったのでしょうか。
専門家でない場合、間違った工事をしてしまうことがあります。街の屋根やさんは屋根の専門家であり、万が一の場合でも長期保証制度やリフォーム瑕疵保険を備えております。建設業許可も取得しております。
やはり「餅は餅屋」なのです。業者選びにお悩みになりましたら、私たちにご相談ください。

　記事内に記載されている金額は2020年11月05日時点での費用となります。
　街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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