君津市小櫃で倉庫の屋根(大波スレート)が台風の影響で飛散、補修工事を実施しました
【お問い合わせのきっかけ】
担当:谷
君津市小櫃にお住まいのお客様は、台風による大風で倉庫の屋根が部分的に飛散してしまいました。住宅敷地内の中にある大きな倉庫でした。当時は農業をおやりになっていたとの事で、大型重機の保管に最低でもこのクラスの大型倉庫が必要だったそうです。現在では普通車両を駐車するのに使用している様で、今回初めて破損してしまい、お困りになっていました。当時倉庫を建設して頂いた、工事店さんは現在無くなっているとの事で、インターネットで修理業者を探してみた所、弊社のホームページにたどり着いたそうです。観覧して観た所、同じ工事事例がのっていたとの事で、弊社にお問い合わせをして頂きました。
担当:谷
ビフォーアフター
基本情報
- 施工内容:その他の工事
- 施工期間:1日
- 築年数:30年以上
- 施工費用:約20万円
- 平米数:約120㎡
- 使用材料:大波スレート
台風による倉庫屋根材の飛散
君津市小櫃にお住まいのお客様は、台風の大風の影響で屋根材(大波スレート)が破損し飛散してしまわれたそうです。だいぶ古くなってはいたとの事ですが、今までにこのような破損をした事が無く来ていたそうですが、今年に限って飛散してしまい驚いていたそうです。
施工業者さんにお問い合わせをして見た所、工事は高齢化が進み工事をやっていないとの事で、お困りになっていたそうです。
破損してしまったものは元に戻すことが出来ない為、修理業者を探したそうですが見つからず、インターネットで調べてみた所、弊社のホームページにたどり着いたそうです。お問い合わせを頂き調査を進めて行く中で、大波スレートは現在生産されている会社が少なくなり、受注生産になり工事まで、少々お時間がかかってしまいます。お客様の倉庫は鉄筋支柱の建物で倉庫目的の建物ですので壁から屋根まで同じ資材の大波スレートと小波スレートが使用されていました。
昔の大波スレートはアスベストを含む
お客様の屋根材は大波スレートが使用されていましたが、現在の商品とは違いお客様の倉庫屋根材には、アスベストが含有されています。
厚生労働省は2005年度より人体に悪影響を及ぼす事でアスベストの規制に一部を除き取り掛かり、2011年度で国産アスベストを含む商品の生産中止としました。日本で生産されるアスベスト含有商品は、この時点でなくなりました。そもそもアスベストとは石材の繊維質による繊維1本は直径0.02-0.35 μm(髪の毛の5,000分の1)程度である非常に細かい石綿のことです。
古くなると空気中に飛散して、吸い続けると人体に癌などを誘発する事があります。
スレートを専用工具で加工作業
工事では破損してしまった場所の葺き直しとして工事いたします。今回飛散してしまった場所は軒先であるR型に型取られた物になっています。R型ですので下からの大きな風圧により止めてあるフック金物ごと剥がされてしまいました。現在では全く同じ商品は生産されていないのですが、大きさの規格が決まっており、類似品を取り付けられます。もちろんアスベストは含有されておらず、アスベストの替わりにグラスウールやセラミックファイバーなどが代用して在ります。
スレート屋根の設置方法
波板スレートを設置することは、加工さえ出来れば割と簡単にです。当時の屋根材が割れやすくなっているので、施工時の二次災害(破損)を起こさないようにする必要性があります。基本的にはフック金物を設置し、それをボルト止めします。鉄骨根太(Cチャンネル)に止めるだけですが、以前は鉄製のフックでしたので、長い年月の劣化でフックも錆びてしまい弱くなってしまいました。今回使用したフックは同じ形状ですが、ステンレス製を使用いたしました。耐候年数は鉄よりも錆びにくく長いです。
大型雨樋の破損
今回台風の影響を受けたのは屋根材と共に雨樋も破損してしまいました。鉄骨建物(倉庫)でしたので屋根材に直接固定しているタイプですので、屋根が破損すると雨樋も一緒に壊れてしまいます。逆のことを言うと雨樋も屋根の先端を動かない様にする為の補強を兼ねています。しかし今回の台風では資材の劣化もありますが、よほどの大きな風圧が掛かったと思われます。
エスロン製V200型雨樋
同じ商品のSEKISUIエスロンタイムズ製のV200超芯V型で交換工事を致します。既存の雨樋もエスロンでしたが、現在の商品は強度が非常に高くなっております。当時の雨樋と違い超延伸シートの芯材と、塩ビ樹脂の3層で構成されています。中間の超延伸シートのおかげで強固な強度と従来の塩ビの複合により、今までの雨樋とは違い熱や寒さによる変形に強くなっています。大型雨樋故に大量の雨水を蓄えられ、効率良く外に雨水を破棄出ます。
雨樋設置風景
雨樋は屋根と一体型ですので、直接屋根材に雨樋釣り金物を設置いたします。キリで穴を開けてボルト固定になります。気を付けなくてはいけないのが、水平勾配になります。雨樋には降水量や雨樋強度、排水処理能力が加わって参り複雑な計算方法が必要ですが、一般常識上1/1000水平勾配が主流になります。長くなれば長くなるほど勾配を多くつけなくてはいけないと思われがちですが、排水能力や強度から考えますので、長さが長くなっても、勾配を急にするより収集桝の増設が望ましくなります。
屋根面の端から端までの距離を雨樋は設置いたしますので、長さが長くなり資材同士繋ぐ事が生じます。全て手作業で加工したり、専用ボンドで接着し固定して行きます。専用ボンドはアクリル系高耐候雨樋専用ボンドになります。塩ビ製熱や寒さと共に収縮致しますので、高粘度系でなくてはいけません。伸び縮みに対応できるボンドで固定しとかないと後に雨漏れが発生してきます。
短期間工事完成いたしました
大波スレート補修と大型雨樋交換工事が完成いたしました。災害復旧工事は1日で完成しました。仮設足場工事は低層でしたので必要が無く、脚立に足場板を固定し工事を施工することが出来ました。部分的補修でも交換可能ですので、破損してお悩みの方はご相談してください。
記事内に記載されている金額は2021年10月13日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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君津市ではたくさんのお客様にご依頼をいただいております!
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