現地調査

　板橋区赤塚にお住まいのお客様より「強風によりベランダの波板が飛散してしまったので修理を検討しています。調査・お見積りをお願いします」とご相談をいただき調査にお伺い致しました。

　私達「街の屋根やさん」では、建物の調査からお見積りの作成迄を無料にて承っております。建物のメンテナンスをご検討の際には、お気軽にご相談下さい。

　現地調査の様子になります。被害を受けたベランダ屋根は、2階の屋根に後付けされたアルミ製のベランダに設置されていた波板になります。お客様に状況をお伺いすると、元々は強化メッシュの入った硬質塩化ビニル製の波板が設置されていたそうでしたが、強風の際に外出先から帰宅するとベランダの波板がすべて飛んで無くなっていたとの事でした。

　波板の飛散に気が付き周辺を確認したが波板が見つかることはなく、周辺への被害が無かったなどをご心配されている様子でした。

　ベランダから点検を行いました。屋根の大きさはW＝2100、L＝1550の大きさとなっております。既存の波板は4枚設置されていたはずですが、固定フックも含め強風によりすべて飛散してしまっておりました。
　
　屋根のアルミフレームには、変形等の破損は確認されませんでしたので問題のない状態でした。フレームに被害がでてしまうと、フレームの交換が必要となり工事は大掛かりなものとなってしまいますがフレームに問題がない場合には、波板のみの交換が可能ですので比較的コストを抑えて復旧が可能となります。

波板交換工事をご提案！

波板交換工事

　今回の波板交換工事で使用する波板は、ポリカーボネート製の波板になります。ポリカーボネートは耐衝撃性に優れ、耐久性もあるので波板交換の際には多く用いられる素材です。

　色は、お客様と相談しフロストをお選びいただきました。色は透明な波板ですが、磨りガラスの様なボカシ加工が行われておりますので光の透過性は確保しつつ目隠し性も兼ね備えた物となります。

　波板の仮置き後は、錐を使用し固定に使用する波板フックを通す為の穴を開けます。

　穴を開ける部分は波板の山になっている箇所に必ず開ける必要があります。谷になっている箇所は雨水が通る部分になり、こちらに穴を開けてしまうと雨漏りの原因となります。

　こちらが波板の固定に使用するフックになります。ローマ字のJに似た形状をしておりアルミフレームの溝に嵌合させて固定を行います。

　フックの長さは19mm～30mmと種類が様々ありますので、フレームの形状など現場に応じた選定が必要となります。フックの寸法が長いと波板とフレームとの間に遊びが生まれてしまい、波板のバタつきによる騒音が発生してしまいます。

　複数枚の波板を設置する際には、雨水の浸入防止の為に幅方向の重ねは2.5山以上になるようにしなければなりません。重ねた山が少ないと雨水の浸入リスクが高まりますので注意が必要です。

　一般的に655mmと規定サイズの波板ですが2.5山の重ねを考慮すると有効幅は575mmとなります。必要枚数を計算する際には有効幅で計算を行わないと枚数が足りなくなってしまいますので注意しましょう。

施工完了

　波板交換工事が完了となりました。固定フックの付け忘れ等の不備が無いことを再確認し作業が完了となります。

　作業完了後は、お客様にお立会いいただき仕上がりの確認をしたところ工事の仕上がりに大変満足していただくことが出来ました。