足立区入谷にて樹脂製貫板(タフモック)を使用した棟板金交換工事を実施
【お問い合わせのきっかけ】
担当:白井
足立区入谷にお住いのI様邸にて行った棟板金交換工事の様子をご紹介しております。お問い合わせのきっかけは、近所で工事をしている業者から「屋根の板金が外れている」と指摘を受けた事でした。板金に指摘を受け屋根の状態に不安を覚え私達「街の屋根やさん」へとご相談を頂き現地調査にお伺い致しました。 屋根に上り指摘を受けたという棟板金を調査すると板金事自体に飛散や変形の症状は見られません。しかし、棟板金を固定している釘の浮きや抜けを発見しました。棟板金は屋根の頂上部分に設置されており風の影響を受けやすい部分になります。棟板金を固定している釘が浮いてしまうと固定する力が弱くなってしまい、台風などの強風や突風の影響で棟板金が外れてしまいますので飛散や落下に繋がります。また、棟板金が外れてしまうと雨漏りにも繋がります。築20年が経過しておりこれまで棟板金の交換を行った事がありませんでしたので板金の下地に使用されている貫板と呼ばれる木材が腐食している可能性もありました。屋根・外壁塗装を7年程前に行っていることも考え今回は棟板金交換工事のご提案を行いご検討の末、工事をお任せいただく事となりました。
担当:白井
ビフォーアフター
現地調査
現地調査にお伺い致しました。お問い合わせを頂きましたI様邸は、木造2階建ての住宅となり7年程前に屋根・外壁塗装工事を行っている建物になります。外壁の艶がまだ残っており汚れもなく綺麗な状態でした。今回のお問い合わせは、近くで工事を行っている業者より「棟板金が外れているのでメンテナンスが必要」と指摘を受け屋根の状態が心配になってとお伺いしておりますので屋根の調査を行い状況に応じた工事のご提案を行わせていただきます。
指摘があった棟板金の調査を行いました。I様邸の屋根の形状は切妻と寄棟が組み合わさった複合タイプの形状になっておりました。棟板金は大棟が1本、隅棟が1本の計2本設置されております。棟板金の確認を行うと写真でも分かる通り、訪問業者から指摘を受けた様な棟板金が外れてしまっている症状は見受けられませんでした。また、スレート屋根との隙間も開いている部分は無く問題の無い状態です。
板金の飛散はありませんでしたが、棟板金を固定している釘に浮きの症状が多く見受けられました。また、場所によっては棟板金の釘が完全に抜けてしまっている状態です。釘が抜けてしまい釘穴が開いている状態ですので雨風が強い際には雨水が吹き込んでしまい貫板を腐食させてしまう恐れがありました。
棟板金の釘浮きや抜けは、主に温度変化による板金の膨張や収縮により発生します。夏場の日中は気温が上昇し板金の膨張が発生する事に伴い釘が外側に引っ張られてしまいます。気温が下がる夜には、板金が収縮し元の大きさに戻りますが引っ張られた釘は置き去りにさてれしまいますので釘の浮きへとつながります。板金の収縮以外にも貫板の劣化等の様々な要因があげられますが、板金の固定が弱まることで強風により板金が飛散し周囲の建物や人に当たってしまう二次災害や雨漏りの恐れが考えられまので定期的な点検・メンテナンスが欠かせません。
上記の内容をご報告し築年数を考慮しI様も交換をご希望なされておりましたので棟板金交換工事のご提案を行いました。ご検討の末、今後の事も考え棟板金交換工事をご依頼頂く運びとなりました。
棟板金交換工事の費用は20mの交換で税別120,000円から承っております。
棟板金交換工事
既存棟板金、貫板撤去
板金交換工事は先ず、既存の棟板金、貫板を撤去する工程から行います。バール等の専用工具を用いて棟板金を固定している釘を抜いて解体していきます。貫板を解体する際もバール等の専用工具を用いて行います。下地材の貫板を解体する際は屋根材を傷めないように注意しながら行います。
貫板を確認すると著しい木材の腐食は見られませんでしたが湿気により木材表面の変色が全体的に見られました。築15~20年が経過するとこの様な症状が発生しますのでこの時期を目安に棟板金の交換工事が推奨されます。
樹脂製貫板設置
既存棟板金・貫板撤去が完了したら新たな貫板の設置を行います。元々使用されていた貫板は木製でしたが今回の工事では、プラスチック樹脂製貫板のタフモックを使用します。タフモックは木製貫板に比べ腐食に強く耐久性に優れているので下地の劣化の心配もなく安心です。
貫板のタフモックの固定にはビスを使い屋根に固定を行いますので釘と比べ固定力が強く抜けにくい為、強風の際でも下地ごと飛ばされてしまうリスクを抑えることが出来ます。
棟板金設置
下地材のタフモックを固定しましたら、新しい棟板金をタフモックに被せて設置し、ビスで固定していきます。使用する棟板金はガルバリウム鋼板を加工した板金になります。色は既存の屋根と近しいブラックをお選びいただきました。
棟板金を固定する際は必ず横方向から固定していきます。棟板金に対して真上から釘やビスを打ち込んで固定した方がより強く固定できると思われがちですが、ビス等で開いてしまった穴が真上に来てしまいますので、開けた穴から雨水が浸入してしまい雨漏りの原因になってしまいますので棟板金を固定する際は必ず横方向から固定します。
施工完了
棟板金端部のシーリング処理を行い棟板金交換工事が完了となります。棟板金と貫板を新しくする事で耐久性が期待でき、風に強い棟板金になります。強風などの影響による飛散や雨漏りの心配も無くなりましたのでお客様の不安も解消され、大変満足していただけました。
私たち「街の屋根やさん」では引き続き新型コロナウィルスの感染対策を行っており、必ずマスク着用でお伺いさせていただいております。ソーシャルディスタンスを徹底し、お客様やスタッフの安全管理を徹底致します。
記事内に記載されている金額は2022年10月21日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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