【お問い合わせのきっかけ】

ビフォーアフター

台風15号（ファクサイ）の影響

　

館山市八幡にお住まいのお客様は、昨年の台風15号の影響で屋根瓦が破損してしまい、室内に大きな雨漏りが生じてしまいました。瓦が大きく破損し雨漏リも発生してしまい生活に支障が大きく出てしまったそうです。今回の台風15号は千葉県に大きな被害が出た記録的災害になってしまいました。館山市も多く被害が出てしまいましたが、地元の業者さんもなかなか手詰まり状態が続き、屋根のブルーシートは自衛隊が駆けつけ、屋根の破損した場所に応急処置を施し雨漏りを凌いでいたそうです。（瓦の事でしたらこちらまで）

雨漏り状況

雨漏りが酷くお客様もどうすれば良いか解らない状態だったそうです。築年数が50年近く経っており屋根自体古くなっている事は解っているのですが中々資金が工面できず、雨漏りも今までしてない事もありメンテナンスをしていなかったそうです。海岸近くに住宅が建っている事もあり今回の台風で破損し悩んでいた所、館山市では他県から業者が流れ込み詐欺的被害も多く、信用していた地元の業者さんも手詰まりでより一層考え込んでしまっていたそうです。他県業者では信用できない事から、ご子息がインターネットで調べていると信用できそうなホームページを見つけたそうで、そこが私たち街の屋根やさんだったとの事でした。工事事例がほと細かく書き込まれていたことから信用できると確信が出来たそうです。

現地調査破損状況

　

お客様のお問い合わせを頂き現地調査にお伺いし、調査を開始いたしました。海岸に近い事から、障害物が無く海からの強風をまともに受けてしまう場所に住宅が建っていました。釘で止めてある軒先の瓦も落下してしまい、よほど大きな風圧がかかったことが解ります。被害状況を調べて行くと、雨漏リは瓦が破損した事が原因ですが、瓦の下に浜の海砂がびっしりと詰まってしまっていました。瓦の下に堆積物が溜まってしまうと、瓦の隙間より吹き込んだ雨水は排水されず、屋根に停滞してしまい、雨漏りが発生しやすくなってしまうことがあります。

火災保険適用で工事費削減

　

今回の工事としては破損した瓦を差し替えても瓦の下の海砂が多く雨漏りを誘発してしまう可能性がある事から、屋根一面葺き直す事に致しました。お客様が火災保険にご加入していましたので、火災保険を使い屋根の多くを葺き直す事が出来ました。火災保険に加入されていらっしゃらなかったら工事費はお客様が全てご負担する他なくなってしまいます。今回は災害地域に千葉県も認定され、国からの助成金にて工事費の約2割負担してもらえるとの事でお客様のご負担が大きく減らす事ができました。

瓦葺き直し工事

　

瓦はわずかな調整を加えながらずれなく並べているため、少しでもずれてしまうと元に戻すことが難しくなります。年数が経ちズレる事もありますが瓦は技術差が出る繊細な工事になります。何百枚と並べていくのですが、素人が真似しても綺麗に並べて雨漏りがしない様に仕上げる事は不可能な位です。

瓦加工風景

少しづつ微調整をして行きながら加工し瓦を葺き戻して行きます。枚数が多いのでほんの数ミリでも違うと頂上に到達するまでに数センチの誤差が出てしまうからです。

棟取り直し工事

　

棟瓦の積み直し工事が最終段階の工事になります。当時使用されていた屋根土は、劣化すると雨水などで徐々に流れ出してしまい、土台としての強度が保てなくなり、放っておくと棟瓦が歪んだり崩れたりしてしまいますので定期的にメンテナンスが必要になります。昔は家を作った職人・業者が、住宅の年数と状態を見て定期的に補修する事が当たり前の時代がありましたが、現在ではそのような業者も少なくなりました、安くその場だけの工事をする工事店が増え昔の様な人情深い業者も少なくなりました。（棟瓦の事でしたらこちらまで）

なんばん漆喰による施工

　

建材の性能も日々進歩しています。今回使用した瓦の土台となる屋根土は、なんばん漆喰を使用しています、なんばん漆喰は固まると強度が強く破損しない限りメンテナンスはあまり必要ありません。消石灰が主な性質で防水材やカーボンなども入っている為防水性に長けており、頻繁な漆喰の詰め直し工事が不要となります。屋根土よりも軽量で丈夫、更に屋根の軽量化にも役立ちます。

屋根葺き直し工事完成いたしました

お客様は、今回大きな災害に遭遇してしまいましたが、無事工事が竣工いたしました。一時期は業者さんも捕まらず、お客様も不安の日々を過ごしていたそうですが、これからはやっと普通の日常生活を送れるとの事で安心できるとお喜び頂きました。瓦は耐久性に優れ破損しにくい屋根材になります。ここに落とし穴がありまして、長い間雨漏りなどが無く破損しないと、うっかりメンテナンスをしなくてはいけない事を忘れがちになってしまいます。瓦が問題なくても屋根自体は確実に劣化してきていますので、定期的な点検を忘れてはいけません。（屋根診断などの事はこちらまで）

追記　2022年9月6日　屋根瓦の定期点検

以前大きな台風の影響を受けてしまい、屋根瓦が破損してしまい雨漏りが生じてしまったお客様でした、当時千葉県では想定外の大きな被害となってしまっており、復旧工事しようにも瓦が足りないと言う不測の事態が起こってしまった状況でした。

お客様のご自宅もS瓦になり三州瓦で数が少なくなっている瓦でしたので修理をする事が困難な状況でしたが、破損していない瓦が多く残っていましたので、何とか工事を進められました、海岸から距離が近く障害物が無い為強風をまともに受けてしまいましたので破損してしまっていましたが、工事してから大きな災害級の台風は接近していませんでしたが、今回は工事後の定期点検を実施いたしました。

　

棟瓦を取り直しをしていましたので瓦のズレなどが無いか確認いたします、とても強風が強く当たる立地条件により、塩害も心配される所ですので注意が必要です。

瓦は耐候年数がとても高く50年以上耐候年数がありますが屋根本体は木材で作られている為屋根下地野劣化はどうしても表面の瓦にも現れてしまいます、屋根の凹凸を補修する事はとても大きな工事となってしまいますが、築年数の応じて一度はメンテナンスなどを考えないといけないものとなります、ただ大きな金額が掛かる為常日頃できるわけでもなく、生活に支障が出ない様に考えて行かなくてはいけません。

住宅は外見が良くても実際は見えていない場所の下地が重要で、劣化の進行度が確認できなく気づかない方がほとんどです、弊社では工事をした後に定期点検があり住宅の状態なども工事後に継続して行っていますので、最悪な状態になる前に発見できると思いますので、負担が軽減でき安心して今後の生活が送れると考えています。

　記事内に記載されている金額は2022年09月06日時点での費用となります。
　街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
　そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

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