市原市八幡で貸倉庫を運営しているオーナー様からのご依頼でした。

　貸主様からのご要望で雨樋から雨水が流れ落ちてきてしまう事と、雨樋の変形からいつ落下してしまうかわからないとの事で、私達、街の屋根やさんにお問い合わせをいただきました。

　築年数が経過している貸倉庫ということもありましたが、台風の影響で何度か破損しているところを定期的に直してきたそうですが、今回は雨樋が落下しそうになっているとの事でお問い合わせをいただきました。

　まずは現地調査をさせていただきましたが、下からの目視でも雨樋の根切れがわかるほど変形してしまっていることがわかりました。

　塩化ビニル樹脂製の雨樋は一度変形してしまうと元に戻りづらく交換をしてしまう方が今後のためになります、今回は植栽も生えてしまっていることからすべての雨樋を交換することにご検討いただきました。

　雨樋のほとんどが屋根の最下部に設置されている建材ですので、必ずと言ってよいほど、仮設足場の設置が必要になる工事項目となります。

　今回の工事では、一般住宅工事とは違い、大規模工事の為２日間に分けて仮設足場を設置してゆきました。

　仮設足場の種類には様々な種類がありますが、今回の仮設足場工事では、楔式仮設足場を使用しております。

　仮設足場工事が設置し終わり、改めて雨樋内部を見ると残差が詰まり重さに耐えきれていない吊り金物の破損で既存雨樋が湾曲してしまったことがわかります。

　工場や倉庫によく使用されている大波スレート屋根建材ですが、雨樋を直接屋根建材に固定することで強風や雨水による劣化で破損してしまっている部分もありました。

　今回使用した雨樋は大型雨樋のエスロン超芯V２００を使用しました、既存の雨樋と同じものになります。

　当時の同じものとは形状は一緒ですが中間に超延伸シートを入れ塩ビ樹脂と一体化することにより従来の建材より伸びちじみによる形状変化に対応されており対抗年数が向上しております。

　雨樋交換は雨量や落とし口の数や雨樋の形状で設置条件が細かく設定しております、地域の雨量による規約が雨樋にはあります、屋根面積の大きさに準じて複雑な計算式がございますので、必ず専門知識がある業者に依頼いたしましょう。

　今回は同じ雨樋を交換する物ですので、形状は変わりませんので、雨樋交換の工事工程は、吊り金物を新規にして雨樋を設置する工事となります。

　雨樋は１本が約4ｍの物が一般的に使用されます、塩ビ樹脂で作られているものが多く加工しやすいことで、作業効率が向上され、専用ボンドを使用して接着されます。

　肝心なことは水勾配（1/100勾配）が重要になり取水枡に排水するように吊り金物を調整して設置します、吊り金物に雨樋を設置すれば勾配なりに雨水が排水されることから、金物の設置方が重要になってきます。

　大型（箱型）の雨樋のように雨樋内に雨水を堆積して排水する雨樋は大きく勾配を取ることがないことから、見た目にもモダンになり各メーカーもいろいろな種類を販売しております。

　雨樋は連結して建物の屋根部に設置されていることから、廃盤になると部分交換ができなくなるため屋根外周すべて交換になってしまう事もありますので、必ず相談をしてから工事いたしましょう。

　今回の工事では建物が大きく設置する仮設足場工事金額が大きく締めており、税込み１４8万円にて雨樋交換工事を完成いたしました。

　雨樋は古くなって劣化してしまうと、排水ができなくなり、建物に雨水が回ってしまったり建物周囲が水たまりになってしまうなど悪影響が出てしまう事もあります、破損する前に定期的につまりの点検などを定期的におやりになるだけで、起こりえる不具合なども防ぐことができますので、ご相談していただければ幸いです。