点検　外壁

現地調査では、外壁に多数のクラックが発生していることを目視で確認しました。
クラック部分に実際に水をかけて確認したところ、室内側に雨水が染み出してくる状況でした。
➡クラックが雨漏りの直接的な原因となっている

クラックの進行具合や壁内部の状態を把握するため、打診調査を実施。
➡クラックの周辺部には浮きや剥離といった内部の劣化も発生している

※打診調査とは
外壁を軽く叩いて音の違いを確認する調査方法です。
浮きや剥離がある部分は空洞音がするため、内部の見えない劣化を把握するのに有効です。

【工事内容】
・クラック部分の補修
・防水塗装

◆調査の詳しい様子はこちらから
広島市西区、２階建てビルの漏水調査｜ALC外壁のクラックが原因？

劣化箇所の補修

劣化していた部分のALCパネルを丁寧に撤去しました。

ALCパネルが大きく剥離しており、断面が露出しています。
→これは、内部までひび割れや劣化が進行していた証拠です。
→ 雨水が侵入しやすい状態になっていたと推察されます。

また、劣化箇所周辺のコーキングも撤去し新しく打ち替えます。

ひび割れ補修

外壁に発生した大きなひび割れには、Uカット処理という補修方法を行いました。
ひび割れ部分をU字型に削って、補修材がしっかりと入りやすくする作業です。

Uカットした溝と外壁パネルの撤去箇所に『ボンド UカットONE』という専用の補修材を充填しました。
これは、柔らかい素材でひびをしっかり埋めて、水の侵入やひびの再発を防ぐための大切な工程です。

『ボンド UカットONE』とは？
➡外壁のひび割れ補修専用のコーキング材です。

・外壁に力がかかっても、ヒビが再び入らないように守ってくれます
・ALCパネルやコンクリート面との密着性が高く、長期的な耐久性が期待できます。

セメント補修

ひび割れを埋めた後、セメント系の補修材を使って表面をきれいに整えました。

コーキング材は弾力があるため、そのままだと塗装がしにくい場合があります。
そこで、上からセメントで平らに仕上げることで、塗装のノリも良くなり、見た目もきれいになります😊

ひび割れの補修では、まず中身をしっかり埋めること、次に表面をきれいに整えることの両方が大切です！

目地コーキング打ち替え

パネル同士のつなぎ目（目地）からの雨水侵入を防ぐために、コーキング処理がとても重要です！

既存のコーキング材を撤去し、下地を整えます。
マスキングてー養生をした後、接着剤の役割があるプライマーを塗布します。

プライマーが乾いたら、新しいコーキング材をすき間にしっかりと充填します。
気泡が入らないように注意しながら、目地の奥までしっかり押し込むように施工します。

最後に、ヘラで表面をならして、見た目もなめらかで均一な仕上がりにします。
その後、マスキングテープを剥がして完了です(*’ω’*)！

【参考】屋根工事と雨漏り補修に必要なシーリングやコーキングの種類と使用法

外壁の部分塗装

モルタル補修やコーキング補修が完了したあと、補修した部分だけに塗装を行いました。
補修した箇所をしっかり保護するための大切な作業です。

補修した箇所（モルタルやコーキング材）は、そのままにしておくと雨や紫外線にさらされ、劣化してしまう恐れがあります。とくにモルタル補修部分は吸水性が高く、未塗装のままだと雨水を吸いやすいため、早めの保護が必要です。

エスケー化研の「水性ソフトサーフSG」を使用しました。
➡水性微弾性サーフェーサーに分類され、下地の微細なひび割れに追従する柔軟性を持っています。

仕上げ塗料には水性塗料を使用し、美しさと耐候性を高めました(*’ω’*)

部分補修が完了しました

今回は、ALCパネル外壁に発生していたひび割れや目地の劣化を中心に、下地補修から部分塗装までを丁寧に行いました。
全ての工程を一つひとつ丁寧に行うことで、見た目の美しさはもちろん、長持ちする外壁に仕上げることができました！

外壁のひび割れやコーキングの劣化が気になる方は、お早めの点検・補修をおすすめします。
ご相談・お見積もりは無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね😊

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