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御所市の瓦屋根の雨漏りの原因は大きく崩れた屋根の頂上の棟瓦でした
御所市 その他の工事
【工事のきっかけ】
以前から天井にシミがあることは分かっていましたが、特に気にしてはいませんでした。
でも、最近になって、雨の日が続いたある日、ふとシミが広がっているような気がして『もしかしたら雨漏りかも・・・』と疑い始めました。
雨漏りなら早いうちに対処したほうがいいと聞いていたので、すぐに屋根やさんを調べて、連絡しました。 無料点検というのに惹かれてお願いしたのですが、屋根の写真を見せられてあまりの酷さに驚きました。 『そんなにお金はかけられない』と言うと、必要最低限の工事を提案してくれて、良心的だなと思ったと同時に、信頼できる業者だなとも思いました。
基本情報
- 施工内容:その他の工事
- 施工期間:2日
- 築年数:築33年
御所市の瓦屋根のお宅のお客様から、天井の染みが広がっている気がすると雨漏りの疑いで無料点検をご依頼いただきました。
屋根に上ってみると、屋根の頂上にある棟瓦が大きく崩れていることがわかりました。
無料点検の結果、雨漏りの原因はこの大きく崩れた棟瓦だということになりましたので、雨漏りを止めるために崩れた棟瓦の補修と漆喰の詰め直しを行うことになりました。
屋根に上ってすぐに屋根の頂上にある大棟の棟瓦が激しく崩れていることに気付きました。
のし瓦が崩れて、屋根の上には葺き土が流れ出ていました。
今にも崩れ落ちそうな棟瓦が辛うじて持ちこたえている状態で、瓦が落下する前に気付いてよかったです。
土葺き工法で施工されている瓦屋根は葺き土の粘着力のみで瓦を固定しているため、年月が経って葺き土が劣化すると粘着力が弱まり、瓦がズレたり崩れたりする可能性が高まります。
屋根に降り注いだ雨水が屋根下地に侵入しても、葺き土が雨水を吸収してくれることで雨漏りを防いでくれる役割があるので、葺き土が流出して減少するということはやがて雨漏りに繋がるとお分かりいただけると思います。
これだけ棟瓦が崩れていても大きな雨漏りが起こっていないということは、葺き土がまだ働いていてくれるからですね。
こちらの瓦屋根の形状は寄棟屋根ですので、大棟から斜めに隅棟と呼ばれる棟がありました。
隅棟については大棟ほどの棟瓦の崩れはありませんが、熨斗瓦がズレているのがわかります。
点検時の屋根の写真をお見せするとお客様は棟瓦の激しい崩れ具合に大変驚かれていました。
棟瓦の崩れは一部であり、崩れていない棟瓦もありましたので、お客様からの『最低限の工事にとどめてほしい』という要望もあり、崩れた棟瓦を部分的に修理することにしました。
ただ、棟瓦の下の漆喰については、そのほとんどが割れたり剥がれたりしていました。
屋根の漆喰は内側の葺き土を風雨から守っているので、漆喰の剥がれは葺き土の流出を招きます。
ということで、漆喰についてはすべての棟で詰め直し作業を行うことになりました。
屋根の漆喰の劣化が棟瓦の崩れの原因の一つとも言えます。
屋根全体を点検して、屋根の平部の瓦については大きな不具合はほとんど無く、とても綺麗な状態でした。
ただ、軒先瓦が1枚欠けているのを見つけましたので、こちらは交換しておきます。
瓦は屋根材の中でも最も長寿命で、こちらの屋根に使用されているいぶし瓦では耐用年数が約30年~50年とも言われています。
瓦屋根のメリットの一つが、瓦一枚から差し替えて交換できるというところです。
たった1枚の瓦の割れやヒビから雨水が侵入して雨漏りすることもあります。
瓦1枚の交換でもお気軽にご相談くださいね。
まずは、棟瓦の取り直し工事から始めます。
棟瓦の崩れた部分の瓦を一旦取り外し、もう一度綺麗に積み直します。
瓦の固定には元々粘着性のある葺き土が使用されていましたが、棟瓦の修理には南蛮漆喰を使用します。
一般的な漆喰の主成分である消石灰に油脂や粘土・土などを混ぜ合わせて耐久性や防水性を高めた漆喰が南蛮漆喰です。
南蛮漆喰は葺き土の代わりにも使用できるため、近年、瓦屋根のリフォーム工事では葺き土を使用せずに南蛮漆喰のみで施工することが主流になっています。
棟瓦と平瓦の隙間の部分の漆喰の詰め直しをしていきます。
漆喰の詰め直しをする際に重要なことは、古い漆喰を綺麗に取り除くことです。
漆喰の寿命は約20年ほどですが、少しでも古い漆喰が残っていると、新しい漆喰と葺き土がしっかりと密着せずに、漆喰が寿命より短い期間で剥がれたり割れたりする可能性があるからです。
古い漆喰を綺麗に取り除きました。
崩れていない棟瓦の下の葺き土は、流出もなくしっかりと詰まっていることがわかります。
この葺き土を守る漆喰を詰め直すことで、雨漏りを防ぐ効果は十分にあります。
こちらの工事の詳細は本日のブログにも掲載されています。
そちらも参考にしてくださいね。
棟瓦の大きく崩れていた部分を補修して、真っすぐで立派な棟瓦が出来上がりました。
熨斗瓦の下には、新しい南蛮漆喰を詰め直し、雨漏り防止対策もバッチリです。
棟瓦の端の鬼瓦と棟瓦の取り合いにも南蛮漆喰を詰ました。
最後に棟を外側から銅線で結び、棟瓦を固定しています。
隅棟の棟瓦の熨斗瓦がズレていた部分も取り直し作業を行い、熨斗瓦の下には漆喰を詰め直して、大棟同様に銅線で固定しました。
棟瓦の修理を行ったことで雨漏りが止まり、お客様は大変安心されていました。
新しい軒先瓦を差し入れて交換しました。
いぶし瓦のような一般的な瓦であれば、ほとんどの場合同じ瓦を調達することが出来ます。
以上で瓦屋根の補修工事の全工程が完成しました。
後日、雨漏りの様子をお伺いしましたが、ちゃんと止まっているとお聞きし、安心しました。
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