熊取町にお住いのS様よりカーポートの波板張替えのご相談をいただき現地調査にお伺いしました。

「カーポートは使っていないんですが、あまりにも見た目が悪くなってきたので・・」
S様のお話です。

S様邸のカーポートは鉄製で、屋根にはガラスネット入りの塩ビ波板を張っています。

※塩ビ波板とは、ガラスネットで補強した塩化ビニール製の波板です

ガラスネット入りの塩ビ波板は、ガラスネットで補強されていますので、普通の塩ビ波板よりも強度があります。

ですが、素材が塩化ビニールですので、経年で様々な劣化症状が出てきます。
塩ビ波板は紫外線の影響で次第に硬化して割れやすくなるというデメリットがあり、ガラスネット入りの塩ビ波板も月日が経過すると脆くなってしまいます。S様邸の波板も経年で劣化して割れている箇所がありました！

塩ビ波板の劣化症状の一つに「変形」があります。

塩ビ波板は紫外線により劣化が進み、写真のように変形してしまいます。
また、黄色く変色していることもよくある事例です。

波板が変色したり変形するとどうしてもみっためが悪くなり、古びて見えてしまいます・・。

S様邸のカーポートは鉄製ですので、波板を固定しているのは、フックボルトです。

波板を固定する部材は本体の素材や形状によってそれぞれ異なります。
S様邸の波板を固定しているフックボルトは経年で錆びついていました。

フックボルトが錆びつくと、取り合いから雨水が浸入するなどの不具合を起こします。

今回の工事で、フックボルトも新しく交換しますのでご安心ください。

S様邸のカーポート本体は鉄製で錆が発生していました。

鉄部は、空気と水に触れると酸化して錆が発生するため、塗装して保護されているのですが、塗膜が傷んでくると錆が出てきてしまいます！

錆が進行すると次第に広がり、最終的には穴が開いて強度を低下させてしまいますので、錆を抑えるために定期的に塗装しないといけません。

S様邸のカーポートも今後安心してお使いいただけるように塗装のご提案をさせていただき、塗膜で保護することになりました。

熊取町S様邸のカーポートのメンテナンスについて

■既存の波板を撤去して耐久性があるポリカ波板（ポリカーボネート製）に張り替えます

■錆びついたフックボルトも交換します

■本体に発生した錆を落として塗装します

☆以上の内容でカーポートのメンテナンスを行いました！

それでは、熊取町S様邸のカーポートの波板張替えと本体を塗装した工事の様子を順番にご紹介させていただきますね(*^-^*)

まずは、既存の波板を撤去しました。
この日は職人ひとりが現場に入り、波板の撤去と本体の錆を落とす作業を行ないました。

波板を撤去すると、波板の下の骨組の錆が進行していることが分かりました。

波板の取り合いは湿気がこもりやすいので錆が進行してしまったのでしょう。次の日に波板を張る予定になっていますので、波板を張れるようにこの部分の塗装は完了しないといけません。

職人が手作業でコツコツと錆を落として準備を整えました。

S様邸で使用したのは【ポリカ波板】です。

ポリカ波板とはポリカーボネート製の波板のことで、現在主流になっている波板です。

ポリカ波板はガラスの約200倍、塩ビ波板の約20倍の強度があると言われている波板で、衝撃に強くて割れにくく、変形や変色も少ないので長期に渡っての使用が可能です。

工事2日目に行った波板を張る工程です。

波板は必ず山になった部分で固定しないといけません！へこんだ部分には雨水が流れてきますので、そこで固定すると取り合いから雨水が入ってしまいます。

また、波板を固定する際には「キリ」や「ポンチ」といった穴を開ける道具を使用して下穴を開けないと、滑ってうまく穴を開けることができません。
キリで下穴を開けてから電動工具でフックボルトが通るくらいの穴を開けました。

波板の山の部分に穴を開けた後、フックボルトを通して、本体のC形鋼（C形鋼・ローマ字のC型の鋼材）に引っかけて、ナットを回して締め付けて固定しました。

波板屋根を下から見た様子です。

カーポート本体のC形鋼の溝にフックボルトを引っ掛けていますね！
波板の上からナットを締め付けることで、波板を押さえて固定できます。

フックボルトにはパッキンが付いていますので、波板がバタつくのを抑えて固定することができます。

ポリカ波板を張る時には注意点があります。

それは、【裏と表】です。
ポリカ波板は紫外線を通さないという特徴があり、表面（太陽があたる面）には紫外線対策が施されているので、逆に張ると劣化が早く進んでしまいます！

表裏がない両面耐候のポリカ波板もありますので、波板の端に貼っているラベルを確認して、指定通りに張らないといけません。

ちなみにS様邸では表裏のない両面耐候の波板を採用していています。

また、波板を張る際には「重ね代」にも気をつけないといけません。

波板の重ね代が2.5山以上になるように張らないと、継ぎ目から雨水が入ることがあります！

S様邸の波板はきちんと重ね代を取って施工させていただいております。

波板を張った後、屋根の両端に板金の部材を取付けました。

屋根の流れの端は風の影響をまともに受けるため、保護してあげた方が耐久性が向上します。

アルミ製のカーポートやテラスの場合、四方がフレームになっていますので、そこに波板を差し込んで固定できますが、S様邸のカーポートは鉄製で、両端に板金を取付けている形状でした。

波板を張った後、本体の錆を落としてから錆止め塗料で塗装し、上塗りして仕上げました！

波板が変色・変形して、本体が錆びつき、古びて見えていたカーポートが美しく生まれ変わりました。

ポリカ波板は透明度が高いので以前よりも明るくすっきりとしたカーポートになっていますね！

熊取町S様邸のカーポートのメンテナンスの詳しい工事の様子は現場ブログでもご紹介しています。
➡　熊取町のカーポートの波板を張替えて本体も塗装しました！

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