築１５年ほどで洋風平板瓦葺きのお住まいでした。
まだ建物には傷みなど無く、突風でなければ被災されなかったのでは？との印象を受けるほど綺麗な状態でした。

ただ周りが畑のため、風の影響を受けやすい立地ではありました。

こちらのお住まいに使用されていた瓦は「鶴弥：スーパートライタイプ２」でした。
瓦メーカーの最大手で、防災瓦の製造でも先駆けとなっているメーカーです。

瓦同士を固定するロック構造で、地震や台風などに強い構造となっています。
耐震試験や耐風試験などを繰り返し開発された瓦です。

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被災状況の把握と仮養生の様子

被災状況の把握

飛来物が当たったことによって瓦が破損し、そこに猛烈な風が入り込み周辺の瓦を破損させてしまったようです。
少し離れた箇所にも破損が見られたため、破片があたりに飛んだ様でした。

念の為全ての屋根面を調査し、破損やひび割れなどが無いかを漏れなく確認しました。

仮養生

瓦の下には屋根用防水紙（ルーフィング）が敷かれていて防水性はありますが、修理までの間に雨漏りしないよう念の為上から養生をしました。

ルーフィングの傷や穴などがあれば雨漏りしてしまいます。
今回の被害によるルーフィングの不具合はありませんでした。

既存の瓦が現行品か廃盤品かを調査

こちらのお住まいに使用されていた瓦「鶴弥：スーパートライタイプ２」は２０１５年に製造を終了していました。
代替え品としてスーパートライスマートがあり、ほぼ違和感なく収める事が出来ます。
またスーパートライスマートは現行品のため入手しやすいので、製品確保に苦労することはありません。

今回は代替え品をすぐに決定出来ましたが、決定出来ない場合もあります。
それは製品確保に苦労する、もしくは不可能な場合です。

入手困難な屋根材の一例

屋根材には数えきれないほどの種類があります。
◉素材・・・陶器・セメント・繊維質ほか
◉形状・・・縦横のサイズ・山あり無し・表面の柄など
◉色・・・・例えばグリーンでもメーカーにより濃淡などが違う

入手困難な場合は類似品を探します。
まずはサイズが最優先となります。
あとの柄や色は合わないことの方が多いですのでその旨はお客様にお伝えしています。

入手出来ない屋根材の場合、そのお住まいの一番小さな面積の屋根材を葺き替えるご提案をします。そこでめくった屋根材を破損箇所に使用し、めくった部分を違う屋根材で戻します。
例としては庇の屋根材を撤去し、庇は金属屋根に交換する、などがあります。（※条件が合えばになってしまいますが）

交換工事の様子

周りの瓦を割らないように注意しながら割れてしまった瓦は取り除きます。
この時に再度ルーフィングに破れや傷が無いかを確認します。
ルーフィングの不具合は雨漏りに直結するのでしっかりと確認するんですよ。

新しい瓦は釘で固定します。
固定出来ない箇所は瓦用の強力なコーキングで留めます。

同じメーカーの同じ色でも新品と１５年経過したものでは若干色が違います。
が時間が経過すれば馴染んでくることでしょう。

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交換工事にかかった工事費用と相場

▪️交換工事にかかった費用▪️
　￥４４,０００（税込）

割れた瓦の交換にかかる工事相場は概ね￥３３,０００〜となります。
破損箇所や枚数・材料などによって変わりますので、詳しくはお問合せくださいね。

【関連記事】▶︎修理に火災保険は使える？　を解説します！！

まとめ

風災被害などは火災保険が使えることが多いです。
ご加入の保険を日頃から確認して見てくださいね！

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