2025年12月8日　更新

錆は気づかないうちに

諏訪郡富士見町は冬の寒さが厳しく、トタン屋根の劣化が早く進みやすい地域です。
特にトタン瓦棒葺き屋根は、継ぎ目や金属部分から錆が広がり、放置してしまうと穴あきや雨漏りにつながります。
「少し色が落ちただけ」と見過ごされる方も多いですが、錆は内部から静かに進行するため注意が必要です。
今回のお客様も「塗装すべきか迷っている」とご相談くださいました。
そこで今回は、防錆効果の高い下塗り材「ザウルスEXII」と、耐久性に優れた「スーパーシリコンルーフ」を使用し、塗装工事を行いました。
見た目だけを整えるのではなく、屋根材そのものを長く守る施工方法について写真付きでご紹介します。

高圧洗浄：汚れと古い塗膜を除去

トタン屋根塗装の初めの作業は高圧洗浄です。
苔や汚れだけでなく、古い塗膜も強力な水圧で洗い落とすことで、新しい塗料の密着性を高めます。
富士見町のように雪や氷が付着しやすい地域では、表面が傷みやすく、塗料が剥がれやすい状態になっていることがあります。
丁寧に洗浄することで、今後の塗膜の寿命を大きく左右する重要な工程になります。
「洗い落とすだけ」と思われがちですが、実は耐久性に直結する作業です。

屋根面のケレン：錆を削り落とす下準備

ケレンとは、サビや浮いた塗膜を専用工具で削り取る作業です。
見えているサビだけでなく、小さな凹凸にあるサビも可能な限り除去することで、下塗り材の密着を良くします。
富士見町のトタン屋根は、凍結や湿気の影響で錆が発生しやすいため、この作業は特に重要です。
「錆を残したまま塗装」してしまうと、塗料が浮き上がり、数年で再劣化してしまいます。
塗装の良し悪しは、仕上げではなく準備で決まります。

下塗り ザウルスEXII：防錆塗料で守る

下塗りには、関西ペイント「ザウルスEXII」という防錆塗料を使用しました。
ザウルスEXIIはサビ止め成分が含まれ、金属と上塗りの密着力を高める役割を持ちます。
トタン屋根で最も重要なのは、この防錆下塗りです。
「表面を塗るだけ」では屋根は守られず、錆が進行してしまいます。
防錆の基盤を作ってから塗り重ねることで、長期間安心できる屋根になります。

中塗り スーパーシリコンルーフ：耐久性を重ねる

中塗りには「スーパーシリコンルーフ1液タイプ」を使用しました。
この塗料は耐候性が高く、風雨・紫外線・寒暖差に強い特徴があります。
中塗りは最終仕上げと同じ塗料を使用することで、塗膜厚を確保し、耐久性をさらに高める役割があります。
「見た目の色付け」が目的と思われがちですが、実は屋根寿命を左右する重要な工程です。

上塗り スーパーシリコンルーフ：仕上げと保護の役割

上塗りも同じく「スーパーシリコンルーフ」です。
最終塗膜を形成し、雨水・紫外線・寒冷環境から屋根材を守ります。
スーパーシリコンルーフは、シリコン樹脂が配合され、耐久性が高く、富士見町の厳しい環境にも適した塗料です。
艶も発生し、美しい仕上がりへと整えます。
「塗るだけ」ではなく、確実に屋根材を保護しながら美しく仕上げる役割があります。

まとめ：防錆で寿命が延びる屋根

トタン瓦棒葺き屋根は軽量で丈夫ですが、最大の弱点は「錆」です。
特に諏訪郡富士見町のように寒暖差が激しい地域では、錆が進みやすく、放置すると穴あきや雨漏りにつながります。
今回のように、防錆下塗り＋高耐久上塗りの施工を行うことで、屋根の寿命を大きく延ばすことができます。
塗装は色を付けるためではなく、「屋根材を守るための工事」なのです。

お客様の声：安心して任せられた

錆が気になっていたので、専門的な塗料で防錆できると聞いて安心しました。
過程を写真で説明していただけたことで納得して依頼できました。

担当者コメント：塗料選びと下地処理がカギ

塗装工事は、塗料選びだけでなく、下地処理が最も重要です。
今回の富士見町のように寒冷地では、錆が早く進むため防錆塗料の選択と、ケレン作業が不可欠です。
長持ちさせるためには「塗る」だけではなく、「守るための塗装」を行うことが大切です。

地域コラム：富士見町の屋根と寒暖差

富士見町は標高が高く、冬は氷点下になりやすい地域です。
そのため、金属屋根は凍結→融解の繰り返しで小さな傷が増え、錆が発生しやすくなります。
さらに、強風や積雪もあり、屋根に負担がかかりやすい環境です。
そのため、金属屋根の塗装は定期的に行い、防錆処理を徹底することで長持ちします。
地域の特性に合わせた施工が大切です。

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